「源氏物語」に仕掛けられた謎(原岡文子著)
「若紫」からのメッセージ
「源氏物語」に仕掛けられた謎(原岡文子著)
<角川学芸出版>定価2,600円+税
目次は次の通りです。
第1章 「若紫」、『源氏物語』の始発
(「若紫」の冒頭/『源氏物語』の始発、成立論をめぐって)
第2章 垣間見をめぐって
(「垣間見」への道、「うつり詞」と明石の君の噂話/垣間見という仕掛け)
第3章 紫の上の物語
(紫の上の登場/「ゆかり」の物語 ほか)
第4章 光源氏の禁忌の恋、藤壷の影
(光源氏の禁忌の恋、密会をめぐって/桜と禁忌の恋 ほか)
第5章 光源氏の栄華と罪と
(光源氏の栄華、王権の物語/光源氏の罪)
「雀の子を犬君が逃がしつる」と、
べそをかいた少女が駆け出してくる場面で有名な「若紫」の巻。
それは、源氏物語五十四帖の世界の
仕掛けの糸をさまざまに紡ぎ出す不思議な巻です。
紫の上との出会い、
藤壷との密会と懐妊、
やがて生まれ来る
不義の皇子の天皇即位を暗示する
不思議な夢解き。
これらは、
さまざまな意味で
「若紫」が『源氏物語』の出発点、
物語の核となるものをもつ巻である
ことをうかがわせます。
「若紫」で仕掛けられた糸は
どのように『源氏物語』に張り巡らされていくのか。
この巻を丁寧に読み解き、
『源氏物語』の全体像を浮かび上がらせる書です。
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