海賊とよばれた男(上) [ 百田尚樹 ]
石油を武器に変えて世界と闘った男
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敗戦の夏、
異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、
なにもかも失い、残ったのは借金のみ。
そのうえ石油会社大手から排斥され売る油もない。
しかし国岡商店は社員ひとりたりとも馘首せず、
旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながら、
たくましく再生していく。
20世紀の産業を興し、
人を狂わせ、
戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。
その石油を武器に変えて世界と闘った男とはいったい何者か?
実在の人物をモデルにした本格歴史経済小説の前編です。
百田ワールド全開で、どんどん物語の中に引き込まれていきます。
読みながら何回も涙してしまう、感動作です。
<印象に残った一文>
「店員は家族と同然である。社歴の深い浅いは関係ない。君たちは家が苦しくなったら、幼い家族を切り捨てるのか。」
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