なぜ少数派に政治が動かされるのか? [ 平 智之 ]
国会議員を務めた理系ビジネスマンが論じる政治
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目次は次のとおりです。
第1章 多数派の声「原発ゼロ」が実現しない理由
(たった0.6%の少数派が国を動かすシステムとは/一握りの人間が、大多数の国民を翻弄している ほか)
第2章 経済弱者の声が政治に届かない
(政治家には事務局の声しか届かない現実がある/誰もが破綻していると知っている年金制度 ほか)
第3章 増税は大きな間違いだと気づくべき
(金持ちから税金を絞っても、富の再分配は起こらない/減税政策の意味を国会議員でさえほとんど知らない ほか)
第4章 日本の成長戦略に必要なグランドデザインを考える
(大学受験はなぜ年1回しかできないのか?/徒弟制度を前提とした人材の流動化という対策 ほか)
第5章 政治家の通信簿はどうつけるべきか
(議員立法のマジックに踊らされてはいけない/議員の立場、議員の本懐、政治家の汗のかき方 ほか)
原発行政をはじめ、
年金や教育、生活保護、公共投資、治安、成長戦略等々、
あらゆる場面で少数の利権集団が官僚や政治家を
うまく使いこなして政治を動かしていまず。
また、日本の多数派は「もの言わぬ多数派」であり、
少数派が流す誤った情報に左右され、
彼らの意見に消極的に賛成する存在になってしまっているという問題もあります。
少数派は富を集中させるため、
非効率な社会をそのままにしておきたいのです。
多数派よ、目覚めよ!
そうすれば事態はすぐにも変わる。
この国で何が起こっているのか?
それを止めるにはどうすればいいかを
国会議員を務めた理系ビジネスマンが論じる書です。
政治の実情がよくわかる書です。
<印象に残った一文>
「巨大組織は社会の少数派であり、そうした少数派の声が、日本という国の制度、法律を作っている。」
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