そして日本経済が世界の希望になる [ ポール・R.クルーグマン ]

ロールモデルとしての日本

目次は次のとおりです。

第1章 「失われた20年」は人為的な問題だ
(日本の経済不振は自らが蒔いた種/「流動性の罠」が発動する条件 ほか)

第2章 デフレ期待をただちに払拭せよ
(なぜデフレよりインフレが望ましいのか/ピグー効果を相殺する経済条件 ほか)

第3章 中央銀行に「独立性」はいらない
(英財務省の一機関だったイングランド銀行/なぜFRBの独立性は問題にならないのか ほか)

第4章 インフレ率2パーセント達成後の日本
(株式市場はそもそも不安定なもの/インフレで財政問題は大きく好転する ほか)

第5章 10年後の世界経済はこう変わる
(金融危機で表出した「恐慌型経済」/アメリカはまだ地盤を取り戻せていない ほか)

バブル崩壊以降、
なすすべなく「失われた20年」をすごしてきた日本。
1998年に論文「It’s Baaack!」で
無為無策を痛烈に批判した著者が、
「異次元の金融緩和」で劇的に変化しはじめた日本経済にいま、
熱い「期待」を寄せている。
なぜ長きにわたってわが国はデフレから脱却できなかったのか。
どうして人びとはインフレを過剰に恐れるのか。
かつてと様変わりした中央銀行の役割とは。
そして日本・世界経済はこの先、
いったいどのような未来を描くのか?

アベノミクスの理論的支柱であるノーベル賞経済学者が
「ロールモデルとしての日本」の可能性を語り尽くす書です。

ちょっと偏った部分もあるように感じますが、今後の日本を考える上で、参考になる書です。

<印象に残った一文>
「政策主体の意思と判断を、僕達国民が支え続けるかが重要となる。」



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このページは、村田優一郎が2014年1月19日 05:20に書いたブログ記事です。

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