つくられる病 [ 井上芳保 ]
過剰医療社会と「正常病」
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目次は次のとおりです。
プロローグ 「うつ病」ではなく「正常病」かもしれない
第1章 強迫的に進む医療化とつながりの崩壊ー犠牲になる子どもたち
第2章 広がる健康不安、狭まる「正常」の幅ー戦時の「健康優良児」からメタボ健診まで
第3章 医療化する社会はどこに向かっているのかー病に居座る人々が病によってつながる
第4章 なぜ、「正常病」の広がる社会になったのかー匿名のまなざしへの不安と出世主義者の問題を問う
第5章 制度としての「精神の病」を再考するー「正常病」患者は病因と向き合わねばならない
エピローグ 「正常病」からの脱出のために
些細なからだの不調が「病気」と診断され、
やがて本当に病気になってしまう。
このような理不尽な事態は、なぜ起きるのか?
それは、人々が「正常であらねばならない」と強迫的に思い込む「正常病」にかかっているからだ。
過剰な医療が甚大な被害をもたらした子宮頚がんワクチン、
恣意的な診断や投薬が症状を悪化させる精神科医療など、
さまざまな分野で、いかに病がつくり出されているかを検証します。
そしてその背景にある近代の管理思想、
現代の社会システムの病理を問い直す書です。
<印象に残った一文>
「当たり前を疑ってっみよう。見えないものをみえるようにしていこう。」
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