抗争 [ 江上剛 ]
巨大銀行が溶融した日
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目次は次のとおりです。
ATMシステム障害、暴力団不正融資、そして行員刺殺事件…存亡の危機に瀕するミズナミ銀行は再生できるのか!?日本組織の病巣を深くえぐる長篇経済小説。
2011年3月、東日本大震災義捐金振込の集中により、
ミズナミ銀行ATMに巨大システム障害が発生した。
頭取の八神は責任を取って辞任に追い込まれる。
太洋産業銀行、扶桑銀行、日本興産銀行の3行が合併して誕生したミズナミ銀行は、
それぞれが派閥を形成し信頼回復そっちのけで主導権争いを展開していた。
やがて系列のクレジット会社による暴力団不正融資が発覚、
コンプライアンス統括部次長の橋沼康平と警視庁組織犯罪対策部の齊藤弘一は真相解明に動き出す。
その直後、コンプラ統括部の北沢敏樹が何者かに刺殺された。
手口の鮮やかさからプロの犯行と思われたが……。
システム障害、暴力団不正融資、行員刺殺事件、社内闘争に明け暮れる経営幹部たちー
元みずほ銀行マンの著者が日本組織の病巣を深くえぐる傑作長篇ビジネス小説は、物語の中に読書をどんどん引き込みます。
<印象に残った一文>
「やはり隠蔽は間違いだと思います。」
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