異端の人間学 [ 五木寛之 ]
あらゆる角度からロシアを分析
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目次は次のとおりです。
第1部 人間を見よ
(本質をつかめなくなった日本人/ロシアに対する愛憎二筋 ほか)
第2部 見えない世界の力
(「ナ・ウクライーネ」と「ヴ・ウクライーネ」の違い/ウクライナ危機のポイントはガリツィア地方にある ほか)
第3部 詩人が尊敬される国
(ロシアは教師であり脅威でもあった/「識詩率」が高いロシア ほか
第4部 学ぶべきもの、学ぶべき人
(人生の師を持てるか/廣松渉のエンターテインメント性 ほか)
野蛮で残酷、時に繊細で芸術に過剰なまでの情熱を傾けるロシア人。
日本と近く、欧米に憧れて近代化してきたという似通った過去も持つ。
だが私達は、隣国の本性を知っていると言えるのか。
欧米中心のヘゲモニーが崩れつつある今、
世界はロシアが鍵の一つを再び握った。
ロシアを知り理解し得なければ、今後日本は生き残れない。
一九六〇年代からソ連・ロシアと深く関わってきた二人の作家が、
文学、政治経済、宗教他あらゆる角度からロシアを分析します。
人間とは、国家とは、歴史とは、
そして日本人とは何かを浮き彫りにしたスリリングな知の対論は引き込まれます。
<印象に残った一文>
「ロシアの場合、体重が100キロを超えても太っているとはいわないんですよ。「太る」は120キロを超えてからです。」
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