忘れる力 思考への知の条件 [ 外山滋比古 ]
どんどん忘れよ!忘れた分だけ思考が深まる!
忘れる力 思考への知の条件 [ 外山滋比古 ] |
目次は次のとおりです。
1 忘れることは頭のゴミ出し
(忘れることが大事/知識を捨てる力 ほか)
2 忘却は英知の純化
(頭の連作障害/休んで忘れる ほか)
3 頭を知識の倉庫から思考の工場へ
(決算型から予算型へ/未来思考から生まれる ほか)
4 新たな思考が生まれる
(ストレスでネコも死ぬ/クヨクヨしない方法 ほか)
5 よく覚え、よく忘れる
(経験と体験/失って得るもの ほか)
人は「忘れること」を嫌う。
長年、「忘れてはいけない」と記憶型の教育を受けてきた影響で、
無意識のうちに、「記憶はいいこと、忘却は悪いこと」という色分けをしている。
著者はそれに真っ向から反対を唱えます。
記憶と忘却は敵対関係にあるのではなく、協調関係にあるのです。
忘却によって頭の中の雑多な知識・情報を整理・処分し、
そこへ記憶によって新たな知識・情報を入れる、という互いに連動する関係です。
それが整って初めて柔軟な「思考力」が生まれるのです。
忘却の意味とさまざまな役割を語り、
知識を詰め込むだけでなく積極的に忘れることを心がけることだと訴えます。
「賢くなるには、もっと忘れろ!」という目からウロコの1冊です。
いろいろな気づきを与えてくれる本です。
<印象に残った一文>
「忘却先行」
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 忘れる力 思考への知の条件 [ 外山滋比古 ]
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://mtadmin.rsw.co.jp/mt-tb.cgi/11351
コメントする