「私」を生きるための言葉 [ 泉谷閑示 ]
日本語と個人主義
「私」を生きるための言葉 [ 泉谷閑示 ] |
目次は次のとおりです。
第1章 日本語と日本人
(「あなた」とyouは同じか/普遍的人称代名詞を基盤とする社会 ほか)
第2章 「世間」と言葉ー「世間」内言語について
(モノローグ的世界/察する文化 ほか)
第3章 自他の区別
(0人称の自他/「経験」からの逃避 ほか)
第4章 個人主義と利己主義
(夏目漱石の「私の個人主義」/「個人主義」とは何か ほか)
第5章 日本語で「私」を生きるために
(「主語」を立てると何が起こるか/一人称を生きる日本人の言葉 ほか)
すべての人間は透明な言葉を生むようにできている。
気鋭の精神科医が豊富な臨床経験をもとに、
日本語に潜む神経症性を徹底分析します。
言語の作用や日本語の特性に目を向ける作業から始めて、
そこから炙り出されてくる近代以後の日本人の姿を問い直し、
近代的な輸入概念である「個人」「社会」「個人主義」といったものについても、
精神性の根幹において本当に受容していると言えるかどうか、あらためて考える書です。
日本語について改めて考えさせられます。
<印象に残った一文>
「私は私でいい。」
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