現場が動き出す会計 [ 伊丹敬之 ]
人はなぜ測定されると行動を変えるのか
現場が動き出す会計 [ 伊丹敬之 ] |
目次は次のとおりです。
管理会計は経営システムの要
利益とは何なのか
勘定合って、銭足らず
どの組織単位の業績を、何で測るか
原価計算がもたらす情報と歪み
事業部の利益計算はむつかしい
「ついつい」の資産増加を防ぐには
アメーバ経営と時間当たり採算
予算管理のウソ・マコト
投資採算計算の方法と落とし穴
研究開発管理システムの「最適なゆるさ」とは?
多様な影響システムー管理会計を超えて
なぜ人は測定されると行動を変えるのか
会計を武器にする経営
管理会計についての入門的な教科書として書かれています。
ただ、類書とは構成も力点の置き方もかなり違うもの。
その違いを一言で表現すれば、「人間が主役の管理会計」ということになりますでしょうか。
だから、会計的な計算法についての解説よりも、
管理会計システムが生み出すデータが企業の現場の人々の行動にもたらす歪みや、
管理会計システムを作る側が陥りやすい落とし穴の解説が多いのです。
現場の人間行動を十分に了解した上で、管理会計システムは設計され、運用されなければなりません。
そして、それが出来ている管理会計システムには、
現場の人々を動かす力があります。
取り上げている京セラのアメーバ組織は、その実践例といえます。
経営に活かす生きた会計を学べます。
<印象に残った一文>
「管理会計に限定していえば、現場創造力とは「こう行動すると、人の行動はこう変わる」という因果律の蓄積である。」
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