自我の構図 [ 三浦綾子 ]
人間の本質を鋭く浮かび上がらせた問題作
自我の構図 [ 三浦綾子 ] |
高校教師の南慎一郎は、妻子がありながら同僚である藤島の妻美枝子に心惹かれている。
美術教師の藤島から手ほどきを受け、美枝子をモデルに描いた絵が日展初出品で入選。
同時に美枝子を描いて出品した藤島は落選していた。
一年後、共に訪れた峡谷で藤島が謎の死を遂げる。
不慮の事故か、他殺か、自殺か。嫌疑をかけられる慎一郎。
やがて、美枝子や慎一郎の妻由紀らの人生が絡み合い、思わぬ方向へと動き出していく。
果して人は人を真に愛することができるのか?
嫉妬、疑念、欲、エゴイズム。
人間の本質を鋭く浮かび上がらせた問題作です。
人間の影の部分をみごとに描いた作品だと思います。
<印象に残った一文>
「結婚は約束だ。男と女が、一つの家庭を築いていこうという、一生をかけての約束のはずだ。」
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