バターが買えない不都合な真実 [ 山下一仁 ]
隠された暗部をえぐる
バターが買えない不都合な真実 [ 山下一仁 ] |
目次は次のとおりです。
第1章 消えたバターについての酪農村の主張
第2章 日本の酪農とアメリカの切れない関係
第3章 牛乳・乳製品は不思議な食品
第4章 複雑な酪農事情と政策の歴史
第5章 乳製品の輸入制度はこうしてできあがった
第6章 さあ、謎解きですーバターが消えた本当の理由
第7章 日本の酪農に明日はあるか?
バター不足が続いています。
農水省は、その理由を原料となる生乳の生産量が落ちたうえ、多くを飲用牛乳向けに供給したせいだと説明しました。
だがこれはうわべの事情に過ぎないのです。
実際は、バターをつくる過程で同時に生成される、あの脱脂粉乳が強い影響力を持っていたのです。
使い道が少なくなった脱脂粉乳が、生乳の価格、酪農経営、そしてバターの生産量をも左右していたのです。
これまで外部にさらされることのなかった酪農をめぐる利益構造と、
既得権益者たちの思惑。
隠された暗部をえぐる書です。
一派報道では知ることのできな内容です。
<印象に残った一文>
「日本の農政が消費者に多大な負担をかけてきた。」
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