野村の遺言 [ 野村 克也 ]

野球ファン必携、野村本集大成の本格捕手論

目次は次のとおりです。

第1章 キャッチャーは監督の分身である
第2章 技術には限界があるが、頭脳に限界はない
第3章 捕手型人間とはー名捕手の条件

第4章 配球は応用問題である
第5章 私はこうして強打者を攻略した
第6章 キャッチャーの妙は駆け引きにあり

第7章 キャッチャー目線が激突した日本シリーズ
第8章 真のプロフェッショナルとして生きよ

いまのプロ野球界を見渡してみると、
大谷翔平、山田哲人、柳田悠岐など
選手個々の技術、運動能力、体格とパワーは相対的に進化したかもしれないが、
野球の大きな特徴である、一球一球の「間」が生かされていないことで、野球が面白くなくなってしまっていると野村氏は言います。
「間」を使い、一球ごとに移り変わる状況と選手・ベンチの心理状態を考慮し、
最善の作戦を考え、適材を適所に配し、実行する。
そこに野球というスポーツの本質はあり、
だからこそ、弱者が強者を倒す意外性が生まれるのだと。
なぜそうなってしまったのか?
大きな原因は、名捕手と呼ばれるキャッチャーが少なくなったことにあると野村氏は断言します。
野球界のためにキャッチャーのすべてを語った書です。
一方、野球のダイヤモンドは「社会の縮図」。
9人の選手たちがそれぞれ違う役割と責任を果たすことで支え合い、助け合い、有機的に結びつきながら、ひとつの目標達成に向かっています。
その要の役割を担うのがキャッチャー。
組織においての捕手的人間の重要性を説く、リーダー論でもあります。
「生まれ変わっても、私はキャッチャーをやりたい」という野村氏の、最初で最後の本格捕手論は、組織についての多くのヒントが詰まっています。

<印象に残った一文>
「光は陰があってこそ光」

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このページは、村田優一郎が2017年2月 2日 05:35に書いたブログ記事です。

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