一億総貧困時代 [ 雨宮 処凛 ]
現代のこの国に潜むあらゆる「貧困」
目次は次のとおりです。
「お父さんの子どもを産みました」-虐待の末、路上に辿り着いた女性
子どもの虐待と“貧困”-見えない孤立と声なきSOS、その傍らで
介護離職から路上へ、そして路上から支援者へー親の介護から人生が一変して
「生き残ったのが、父じゃなくて私で良かった」-“利根川一家心中事件”裁判傍聴で明らかになったこと
スーパーグローバルな「おせっかいおばちゃん」-この国で生きる外国人を支える人々
原発避難者の今ー「原発はもう安全」というストーリーが生み出す“貧困”
学生が1600万円以上の借金を背負うシステムー奨学金破産1万人・日本の特殊な現状
“アリさんマークの引越社”、その「アリ地獄」的実態ー剥き出しの悪意と人権侵害の企業で闘う
性産業はセーフティネットたり得るかー「風俗」と「福祉」を繋ぐ“風テラス”の試み
人の命を財源で語るなー“生存権裁判”が問いかけるもの
“相模原障害者施設殺傷事件”を受けてー“スーパー猛毒ちんどん”と、ALS患者たちの生きる実践
(座談会)それでも私たちは生きていくー30代男女に聞く「非正規労働者」の現在・過去・未来
性的虐待の果て、父親の子どもを産んだ女性。
長年の介護生活の果て、両親とともに死のうと川に車で突っ込み、娘だけが生き残った「利根川一家心中事件」。
介護離職から路上へ、そして支援者となった男性。
奨学金、ブラック企業、性産業、そして原発事故や外国人労働者問題など、
現代のこの国に潜む、あらゆる「貧困」に斬り込んだ渾身の一冊です。
驚愕の内容です!
<印象に残った一文>
「奨学金は「金融事業」と位置づけられ、メガバンクと債権回収会社が儲かる「学生を食い物にする貧困ビジネス」と言われるようになった。」
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