医療者が語る答えなき世界 「いのちの守り人」の人類学 [ 磯野 真穂 ]

病気になったとき、私たちは医療者とともにいかに歩むことができるのか?

目次は次のとおりです。

第1部 肩越しの視点から
(気付きーナタデココとスカートのゴムについて/高齢者と身体拘束ー看護師の心もきしむ)

第2部 科学が明らかにできないもの
(手術と呪術ーきれいな人と汚れた人/新薬ーそれを前に臨床医が考えること/効く薬とは何か?-漢方と科学の切れない関係)

第3部 傍らにいるということ
(いのちの守り人ー医療者の仕事の本質/死守ー頑固爺はパンを焼く/共鳴ー旅する言語聴覚士)

私たちは病院に、答えを得るために足を運ぶ。
心身の不調の原因が明らかになり、それを取り去るすべが見つかることを期待する。
しかし実際の医療現場は、私たちが思う以上のあいまいさに満ちており、期待した答えが得られない場合も多い。
そんな時私たちは、医療者に失望するが、それは医療者も同様に悩み、考えるときでもある。
医療者のそんな側面を、本人たちへのインタビューをもとに紹介する書です。
病気になったとき、私たちは医療者とともにいかに歩むことができるのか?
かれらの語りを通じて考えてほしい。
表には出てこない、医療現場の生の声を知れる本です。

<印象に残った一文>
「不確かなものが不確かなまま存在し続ける。不確かなものが明らかにされても解決法がわからない。一つの不確かなものが明らかになったら、その横にもう一つの不確かなものが現れる。」

私のサイトです。
よろしければご覧下さい。

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このページは、村田優一郎が2017年7月20日 05:46に書いたブログ記事です。

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