中国バブルはなぜつぶれないのか [ 朱 寧 ]
中国のバブルの本質
目次は次のとおりです。
第1章 無傷のデフォルト
第2章 破綻はひとつの選択肢(中国のシャドーバンキング問題)
第3章 損失を出せない住宅購入者
第4章 中国証券監督管理委員会への陳情
第5章 オルタナティブ金融イノベーション
第6章 成長エンジンの裏側ーー深刻な低迷
第7章 あり余る生産能力
第8章 フォーチュン500社から真に国際競争力のある企業へ
第9章 すべての信用の源泉ーーデフォルトとは無縁の政府
第10章 まじない師の統計
第11章 保証された破綻? 暗黙の保証、海外の教訓
第12章 潮が引いたときーー改革をどう進めるか
気鋭の中国人経済学者が、中央政府が主導し、地方政府、国有銀行、国有企業、業界も加わった、
経済成長を最大の目標とし、バブルの形成・維持を「暗黙に保証」する仕組みこそが、中国のバブルの本質であることを鮮やかに分析。
バブルは「暗黙の保証」によってセットされた時限爆弾であり、「暗黙の保証」をやめ、市場を経済の中心に据える仕組みへと改革できなければ、強靭な「剛性」バブルは最終的には崩壊せざるをえない、それは時間の問題だ、と警告する書です。
今後の潮流を読む上で参考になる書です。
<印象に残った一文>
「経済成長とは100メートル走ではなく、マラソンなのだ。経済成長は数字だけで測られるものではなく、全国民にとって益となるものでなければならない。」
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