アベノミクスが変えた日本経済 (ちくま新書) [ 野口 旭 ]
「出口戦略」をどう考えるべきか?
目次は次の通りです。
第1章 アベノミクスとは何だったのか
(アベノミクスが取り戻そうとしたもの/縮小均衡に陥っていた日本経済 ほか)
第2章 世界大不況とアベノミクス
(遅れてきた大不況克服策としてのアベノミクス/世界大不況の発端ーサブプライム問題からリーマン・ショックへ ほか)
第3章 異次元金融緩和政策の真実
(黒田日銀の異次元金融緩和は「失敗」したのか/黒田日銀が物価目標達成を延期した真の理由 ほか)
第4章 雇用政策としてのアベノミクス
(日本経済はいつ完全雇用を達成するのか/日本は若年層の雇用格差を克服できるのか ほか)
第5章 経済政策における緊縮と反繁縮
(日銀債務超過論の不毛/国債が下落しても誰も困らない理由 ほか)
「経済最優先」そして「デフレ脱却」をスローガンに掲げた第二次安倍晋三政権発足から約五年。
「三本の矢」からなるアベノミクスは、1990年代以来の長期デフレによって縮小均衡に陥っていた日本経済を、本来あるべき成長軌道に引き戻すことに成功しつつある。
世論調査等ではいまだ評価の低いアベノミクスだが、
経済学的に検証を行えば、十分「日本経済を変えた」と言って差し支えない。
その真実を論理とデータによって示しつつ、
さらに、デフレ脱却が完遂されたあかつきには必要となるアベノミクスからの
「出口戦略」をどう考えるべきかを提示する書です。
目からウロコの情報が満載です。
<印象に残った一文>
「経済のマクロ的安定化は、まさしく人々の経済的可能性の拡大のための長期的な基礎条件なのである。」
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