怪物 [ 中村 航 ]
ゆとり世代ど真ん中の"もう一人の"天才!
目次は次の通りです。
ゆとり世代ど真ん中の"もう一人の"天才!
井上尚弥の感覚は、同世代のアスリート大谷翔平や羽生結弦にどこか似ていて、そして彼らにだって負けてない。
尚弥の闘いは、強く、逞しく、美しい。
父、弟、従兄弟とファミリーで腕を磨いた少年時代。
史上初のアマチュア七冠を達成した高校時代。
日本最短記録を塗り替え続けたプロデビュー以降。
そして、怪物と呼ばれるボクサーが踏みだす道は。
「打たせずに打ち、相手を必ずKOする」。
その攻防一体となった美しく力強いスタイルが世界的な評価を呼び
ついには世界の強豪以外は上がることのできないアメリカの舞台に招かれた井上尚弥だが、
その強さ、激しさが知れ渡るほどに対戦相手、内なる炎を燃え上がらせてくれるような
強敵との対戦は遠のくようになってしまった。そして肉体の成熟に伴う極限の減量苦。
遂にチャンピオンベルトを返上し、未知なる強豪との交錯を求めて階級を上げる決断を下す…。
団体の分裂、階級のさらなる細分化によって「世界王者」の威厳は翳り、
また選手や関係者のスキャンダラスな言動によってボクシング人気の衰えた時代に突如現れた
日本ボクシング界史上最高傑作の激動の半生を、尚弥を「怪物」たらしめる思考、濃密な家族との物語と共に描く書です。
色々なヒントが詰まっています。
<印象残った一文>
「ボクシングの場合、世界というのはアメリカのことだ。」
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