世界史一気読み 宗教改革から現代まで (文春文庫) [ 文藝春秋
世界史全体の中でこそ見えてくる「現代」
目次は次のとおりです。
近現代史を動かした5つの戦争
第1章 「宗教改革」から「国民国家」への脱皮
(ルターにも想定外だった宗教改革/ウェストファリア条約ー「世の終わり」からの脱却法 ほか)
第2章 「帝国主義」の勃興と終焉
(ベートーベンの戦争、ワーグナーの挑戦 西洋近現代史は音楽で学べ!/ロシア革命 100年後の教訓 ほか)
第3章 アメリカ歴代大統領の業績を徹底分析
(全採点!アメリカ大統領の値打ち 戦後編)
第4章 岐路に立つ国家
(冷戦 「冷たい戦争」か「長い平和」か/韓国大統領はなぜ悲惨な末路を迎えるのか ほか)
第5章 トランプのアメリカを分析する
(「9・11」がアメリカを変えてしまった/実は合理的!?ゲーム理論で解くトランプ戦略 ほか)
「トンデモ大統領」トランプが出現し、周近平やプーチンと渡り合い、金正恩と丁々発止と口撃しあう。
そんな「混迷の現代」を理解するには、彼らの国がどんな経緯で、どのような関係性で立ち上がってきたのかを知ることから始まります。
季刊誌として毎回特集テーマを掲げ刊行してきた 「文藝春秋SPECIAL」のバックナンバーの、
世界史を特集した号から、近現代史の分野でひとつの時代につき一本文章を厳選、時代順に掲載していく、文庫オリジナルならではの一冊です。
問題意識が現代社会の事象と通じる、という視点で、国の成り立ち、宗教の持つ意味、世界との関連性が分かるような選択、構成を目指しています。
ヨーロッパ、アメリカは勿論、ロシア、中国、アラブ、韓国、北朝鮮など、
いま国際的に注目されるあの国(あの国家群)は、いかにして今に至ったか。
本書を「一気読み」すれば、近現代の世界史の全体像が、深く多面的に理解できる構成になっています。
世界史全体の中でこそ見えてくる「現代」がここにあります。
目からウロコの情報が満載です。
<印象残った一文>
「平時には力を大幅に制限される大統領が、国家の危機において驚くほど強大な権力を発揮する。」
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