道ありき(三浦綾子著)
著者の自伝小説
道ありき(三浦綾子著)
<新潮文庫>定価590円+税
昭和21年の敗戦の混乱期。
自ら情熱を持っていた教員生活に自信を喪失し、退職。
どうしようもない虚無感から、
「ヴァンプ」と噂される程の精神的堕落を覚え2重婚約をするまでに至る。
さらに肺結核を患い、13年間の闘病生活が始まる。
釈迦は今まで自分が幸福だと思っていたものが
すべて虚しくなり、山の中にはいった。
そして聖書のはじまりも「混沌」であり、
「世のすべては虚しい」と説いている。
このことに目を止めた綾子は、
幼なじみでクリスチャンであった前川正の深く清らかな愛情で、
次第にキリスト信仰の道へ、迷い疑いつつ激しく葛藤しながら進んでゆく。
虚無と絶望からはじまる「自分のこころの歴史」を赤裸々に、
また緻密に描き出した著者の自伝小説です。
著者自身の信仰生活の道程が記されているとともに、
青春期を通して多くの人々がぶつかる
「真の愛とは何か」
「人が人を愛するとはどのようなことか」
を深く追求しつづけたその姿が記録されています。
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