日本人の心はなぜ強かったのか
精神バランス論
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目次は次のとおりです。
プロローグー日本人の「精神」のあり方を論じよう
第1章 なぜ日本人の心は肥大化したのか
第2章 失われた精神文化を取り戻す
第3章 現代人のための精神の鍛え方
第4章 「一〇秒間体操」で身体領域を拡大しよう
エピローグーそして「判断力」へ
個人の心を支えているのは、
自らの内面に養われた「精神」と、
「身体(習慣)」である。
かつての日本人は、
論語の素読や禅の修養、
あるいは時代が共有していた「向上心」などから
精神の柱をバランスよく培っており、
また手作業などの身体的習慣に勤しむ人も多かった。
では現代の、
こうした機会に乏しい日本人はどうすれば成熟できるのか。
身近な方法として、
文化的な趣味にハマること、
呼吸の工夫、
10秒間体操などを提案します。
20数年身体と精神について研究してきた
教育学者の意欲作です。
日本人の精神性について丁寧に書かれた良作だと思います。
<印象に残った一文>
「普段はなかなか意識されにくいが、肩甲骨が固まると肩や首の凝りにつながり、それによって気持ちまで塞がりがちになる。さらに言えば、人間のしなやかさは肩甲骨によって作られる。その周辺が柔らかければ肩や首が凝りにくくなるのみならず、呼吸まで楽になるのである。」
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