言霊とは何か [ 佐佐木隆 ]
古代日本人の信仰を読み解く
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目次は次のとおりです。
序章 『万葉集』の「言霊」-言と霊と神と
第1章 呪文の威力ー神と人と
第2章 国見・国讃めー支配者の資格
第3章 国産み・死の起源ー生と死の導入
第4章 発言のし直しー状況の転換
第5章 タブーと恥ー一方的な発言
第6章 偽りの夢合わせー妻の発言
第7章 名前へのこだわりー実体との対応
終章 古代日本人の言霊ー神のことばがもつ霊力
古代日本人は、ことばには不思議な霊威が宿ると信じ、
それを「言霊」と呼んだ。
この素朴な信仰の実像を求めて、
『古事記』『日本書紀』『風土記』の神話や伝説、
『万葉集』の歌など文献を丹念に渉猟します。
「言霊」が、どのような状況でいかなる威力を発揮するものだったのか、
実例を挙げて具体的に検証していく書です。
近世の国学者による理念的な言霊観が生み出した従来のイメージを覆し、
古代日本人の信仰を描き出す書です。
言霊の由来が理解できる書です。
<印象に残った一文>
「言霊という語は、実存する最古の歌集である「万葉集」に既に見えており、由来の極めて古い語である。」
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