労働法の「常識」は現場の「非常識」 [ 小嶌典明 ]
程良い規制を求めて
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目次は次のとおりです。
基本ルールと現場の心得ーできないことは約束しない
(労働法という名称の法律はない/労働契約の内容は就業規則で決まる/限界のある労働協約、際限のない交渉義務)
職業生活の有為転変ー捨てる神あれば拾う神あり
(採用にミスマッチはつきもの/辞めるとき、辞めさせるとき/変わるもの、変わらないもの)
裏目に出た規制強化ー正義の道は地獄へと通じる
(かえって雇用が不安定化した派遣社員/更新に限度が設けられた有期労働契約/待遇改善が難しくなったパート従業員)
口には出せない行政への注文ー過ちを改むるに憚ることなかれ
(四・六通達と「サービス残業」/「希望者全員」の定年後再雇用/「日雇い派遣」禁止の奇々怪々)
ウソのような本当の話ー程良い規制を求めて
(仕事をしない「仮眠時間」も労働時間/組合員は一人でも千人でも権利は平等/労働法の適用を受けない公務員の世界)
常識論が通じない司法
試用期間にみるタテマエと現実
団体交渉という名の不思議な世界
自虐的表現としての「サービス残業」
硬直的な行政etc…
問題の本質はどこにあるのか?
現場が求める「程良い規制」とは?
常識とセンスを身につける実務家のための労働法再入門書です。
規制改革委員会や大学の人事労務に携わってきた著者が、
現場の視点から説き明かすアクチュアルな労働法の世界を紹介します。
労働法の課題を提言する書です。
<印象に残った一文>
「労働法の「常識」通りに行動すると、「非常識」な結果に終わることが少なくない。」
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