ビジネスエリートの新論語 [ 司馬 遼太郎 ]
ビジネス社会を生きる若い読者にも、ぜひ薦めたい一冊
目次は次のとおりです。
第1部(サラリーマンの元祖/洋服をきた庶民/秩序の中の部品/サラリーマンの英雄/サラリーマン非職業論 ほか)
第2部(二人の老サラリーマン/あるサラリーマン記者/「司馬遼太郎」誕生のころ)
産経新聞記者時代の司馬遼太郎が、本名である福田定一名で刊行した“幻の司馬本”を、
単独としては著者初の新書として刊行しました。
古今の典籍から格言・名言を引用、
ビジネス社会に生きる人たちに厳しくも励ましに満ちたエールを送る本書は、
著者の深い教養や透徹した人間観が現れているばかりでなく、
人生について語る読物としても充分に楽しめる内容となっています。
加えて、本書の2部に収録、記者時代の先輩社員を描いたとおぼしき「二人の老サラリーマン」は、
働くことと生きることの深い結びつき問う、極めつけの名作短編小説として読むこともできます。
現代の感覚をもってしても全く古びた印象のない本書は、後年に国民作家と呼ばれることになる著者の魅力・実力を改めて伝えてくれます。
色々なヒントが詰まった本です。
<印象に残った一文>
「君の行動、ただ君の行動のみが、君の価値を決定するものだ。」
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