教育・学参・受験: 2019年9月アーカイブ

階層・地域・学歴


目次は次の通りです。

第1章 終わらない教育格差
第2章 幼児教育ー目に見えにくい格差のはじまり
第3章 小学校ー不十分な格差縮小機能

第4章 中学校ー「選抜」前夜の教育格差
第5章 高校ー間接的に「生まれ」で隔離する制度

第6章 凡庸な教育格差社会ー国際比較で浮かび上がる日本の特徴
第7章 わたしたちはどのような社会を生きたいのか

出身家庭と地域という本人にはどうしようもない初期条件によって子供の最終学歴は異なり、それは収入・職業・健康など様々な格差の基盤となる。
つまり日本は、「生まれ」で人生の選択肢・可能性が大きく制限される「緩やかな身分社会」なのだ。
戦後から現在までの動向、就学前~高校までの各教育段階、国際比較と、教育格差の実態を圧倒的なデータ量で検証。その上で、すべての人が自分の可能性を活かせる社会をつくるために、採るべき現実的な対策を提案する書です。
今後の潮流を読むうえで参考になる書です。

<印象に残った一文>
「遺伝による支配の到来を憂う前に、一人一人の潜在可能性を最大化するための教育環境の整備が先なのだ。」


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