歴史・地理: 2007年11月アーカイブ

どんなタイプの資本主義を形成するか

中国の不思議な資本主義(東一眞著)
<中公新書>定価780円+税

目次は次の通りです。

第1章 資本主義のタイプ
第2章 中国経済の下部構造

第3章 殺到する経済
第4章 官僚腐敗の構図

第5章 中国経済の未来
終章 ヘデラ型資本主義

巷にはニセモノがあふれ、官僚は官職を売買し、
儲かると思った分野に企業が殺到して共倒れする。

隣国のこの奇妙な経済がどんなタイプの資本主義を形成するか、
教えてくれる本です。


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よろしければご覧下さい。


歴史的事件の背景にあるもの

歴史を精神分析する(岸田秀著)
<中公文庫>定価590円+税

目次は次の通りです。

・官僚病の起源―自閉的共同体の病
・歴史を精神分析する

・なぜアメリカは原爆投下を謝罪しないか
・なぜシラクは核実験を止めようとしないか―フランス近代を精神分析する

・近代日本は一貫して植民地である
・英会話という病気

・アジア・コンプレクスの起源
・日本は百済の植民地だった

戦争、薬害エイズ事件などで、
官僚はなぜ国家や国民の利益に反する行動をしたのか、
アメリカは何ゆえに日本への原爆投下を謝罪しないのか、
どうして日本人はアジア人の中で英語がいちばん下手なのか

歴史的事件の背景にあるものを精神分析の手法で考察します。


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ウソ!ホント?中国ってこんな国なの?

駐在員が見た現代中国の実情(飯田俊一著)
<文芸社>定価1,500円+税

目次は次の通りです。

第1章 ビジネス・昔と今
第2章 世情と経済

第3章 交通・買物・趣味
第4章 生活・習慣

第5章 中華料理とレストラン
第6章 家族の絆、友人との交流

すさまじい交通戦争、徹底した個人主義、
“虫入り料理”も気にしないおおらかさ

バイタリティあふれ、あくまで人間くさい中国人の仕事ぶり、
社会の実態、生活事情などをレポートした本です。


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ヨーロッパフツー目線の、赤裸々な日本人

一度も植民地になったことがない日本(ヂュラン・れい子著)
<講談社α新書>定価838円+税

目次は次の通りです。

序章 ヨーロッパ人が見た日本人
第1章 日本流気配りはヨーロッパでは通じない

第2章 有名な日本語はKAMIKAZE
第3章 日本は「世界の孤児」として生きよう

第4章 ヨーロッパが敬意を払う日本
第5章 日本のサラリーマンも案外悪くない!?
第6章 ヨーロッパ流コミュニケーションは、したたか

ヨーロッパ人は毎日、日本の話をしているようです。
日本は不思議でエレガントな「世界の孤児」
9・11のテロを「カミカゼ」と呼ぶ、
ヨーロッパフツー目線の、赤裸々な日本人評満載です。


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あまり知られていないヨーロッパの名所

死ぬまでに一度は行きたい世界の1000カ所「ヨーロッパ編」(パトリシア・シュルツ著)
<イースト・プレス>定価2,200円+税

GREAT BRITAIN AND IRELAND
(イングランド/スコットランド ほか)

WESTERN EUROPE
(オーストリア/ベルギー ほか)

EASTERN EUROPE
(チェコ共和国/ハンガリー ほか)
SCANDINAVIA(デンマーク/フィンランド ほか)

あまり知られていないヨーロッパの名所、
402ヵ所を紹介してくれます。

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キーワードはユダヤ人

「戦争映画」が教えてくれる現代史の読み方(福井次郎著)
<彩琉社>定価1,800円+税

目次は次の通りです。
1 反ユダヤ主義と第二次大戦の開始
(ロマン・ポランスキー物語/銀幕の独裁者―ヒトラーとムッソリーニ ほか)

2 第二次大戦の展開
(ナチ占領下のフランス映画/レジスタンスの光と陰 ほか)

3 第三帝国の崩壊
(ノルマンディー上陸/パリ解放 ほか)

4 ホロコーストと戦後
(ホロコースト/二つの民族の戦後 ほか)

民族紛争、宗教対立…
混迷する現在が読み解ける「戦争映画」ガイドです。


この本を読んでから映画を見ると感じ方が全く異なってくると思います。


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大いなる遺産を求めて


テンプル騎士団の遺産(上)(下)(スティーブ・ベリー著)
<エンターブレイン>定価各1,900円+税

かつて米国司法省のエージェントだったコットン・マローンは、
コペンハーゲンで古書販売の仕事をしながら新生活を楽しんでいました。

ところが、マローンのかつての上司、
ステファニーを狙った強盗事件をきっかけに、
彼らはテンプル騎士団の遺産を探すことになります。

だが、この謎を追い求めていたのは彼らだけではありません。

歴史的遺産を求めて競い、彼らの持つ情報を欲しがる正体不明の人物。
そして彼の指揮下にいる暗殺者たち。

危険な争いに足を踏み入れたマローンは、
真実に近づくほど危険にさらされていきます。

陰謀、背信、権力への欲望。死に至るゲームの果てに、
“大いなる遺産”がその姿を現します。


ちょっと複雑な展開ですが、
とてもスリルがある上に、知的好奇心を掻き立てる本です。


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サル学からのアプローチ

人間性はどこから来たか(西田利貞著)
<京都大学学術出版会>定価1,800円+税

目次は次の通りです。


・現代人は狩猟採集民
・人間性の研究の方法
・社会生物学から見た人類

・社会の起源
・互酬性の起源
・家族の起源

・攻撃性と葛藤解決
・文化の起源
・言語の起源

・知能の進化
・初期人類の進化
・終章

たとえば「人はなぜ太るのか?」。
それは、ヒトが、元来は食物を多量に食べることができない
環境に適応した動物だったからです。

私たちが人間独自の性質だと信じている事柄の多くは、
ヒトが「サル」から引き継いでいます。

家族、政治、戦争、言語等々、
“人間性”の起源をサル学から解き明かした好著です。

とても面白いアプローチの本です。

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新たな初期人類像

ヒトは食べられて進化した(ドナ・ハート/ロバート・W・サスマン著)
<化学同人>定価2,200円+税

目次は次の通りです。

第1章 ありふれた献立の一つ
第2章 「狩るヒト」の正体を暴く

第3章 誰が誰を食べているのか
第4章 ライオンにトラにクマ、なんてことだ!

第5章 狩りをするハイエナに腹をすかせたイヌ
第6章 ヘビにのみ込まれたときの心得

第7章 空からの恐怖
第8章 私たちは食べられるのをぼうっと待っているだけではなかった

第9章 気高い未開人か、血に飢えた野獣か
第10章 狩られるヒト

なんと人類の祖先は数々の肉食動物に捕食されていた
脆弱な生き物だったのです。

多くの人がもち続ける「人類=狩猟者」のイメージを
徹底的に打ち破り、新たな初期人類像を描きだした本です。


結構ショッキングな内容ですが、新鮮です。

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クレオパトラの実像にせまる

クレオパトラ(クリスティアン=ジョルジュ・シュエンツェル著)
<白水社>定価1,050円+税

目次は次の通りです。

第1章 プトレマイオス朝、クレオパトラの祖先
第2章 プトレマイオス十二世、クレオパトラの父

第3章 クレオパトラとカエサル
第4章 クレオパトラとアントニウス

第5章 アントニウスとクレオパトラの死
第6章 女王と王政のイデオロギー

第7章 クレオパトラのエジプト
第8章 クレオパトラの神話

ローマの有力者を次々と手玉にとった
魅惑の女王―クレオパトラの実像にせまります。

芸術家たちに着想を与えた伝説の紹介とともに、
歴史的事実としての人物像を、
パピルス文書や古銭、碑文などの考古学資料から解明します。

プトレマイオス朝の歴史、当時のイデオロギー、
行政、軍事、経済についても解説してくれる書です。

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人類の起源

最初のヒト(アン・ギボンズ著)
<新書館>定価2,400円+税

目次は次の通りです。

第1部 太古の足音
・アフリカの開拓者
・大陸の分割
・最初の祖先
・血統を描く
・ルーシー、新しい祖先
・ヒトの定義
・追放

第2部 発見の十年
・湖畔の女性
・アファールからの眺め
・ルート・エイプ
・ウエスト・サイド・ストーリー
・火山灰戦争
・スタートラインに立つ
・ミレニアム人/トゥーマイ

第3部 骨の知識
・論争のもとの骨
・ヒトであるための居住地

ここまでわかった人類の起源。
世紀転換点の2000年、“オロリン・ツゲネンシス”発見
が報ぜられるやヒトの起源は
一気に600万年前まで遡ることになりました

現在ただいま進行中の、
最古のヒト化石をめぐる熾烈な発掘競争物語です。


地味めな発掘ですが、その裏にはすごい競争があります。

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