歴史・地理: 2008年12月アーカイブ

フィリピン1941~45年

日本軍にみる性管理と性暴力(戦地暴力を調査する会編)
<梨の木舎>定価4,800円+税

目次は次の通りです。

1章 慰安所
(揚陸左の如し慰安所二十四名―一九四二
(昭和一七)年五月二九日/慰安所に関する規定―一九四二(昭和一七)年六月六日 ほか)

2章 性病対策
(衛生サック五六〇万個―一九四二
(昭和一七)年二月二五日/衛生サック一五三〇万個―一九四二(昭和一七)年三月三〇日 ほか)

3章 「性的問題」の取締
(強奪強姦等の行為は絶対厳禁す―一九四二(昭和一七)年一月三日/暴行又は猥褻に亘るが如き行為―一九四二(昭和一七)年一月三日 ほか)

4章 現地の証言
(抗日伝単‐風刺漫画―一九四二(昭和一七)年五月一九日/通信検閲標準―一九四二(昭和一七)年一〇月二七日 ほか)

防衛省防衛研究所図書館に所蔵されている、
フィリピン関係陸軍戦史史料の中から、
日本軍文書にみる性管理と性暴力をあらわす
資料を収めた書です。

「慰安所」、強姦や暴行についての記述のあるもの、
性病(当時は花柳病という呼び方もあった)についての対策や、
軍紀風紀をかかげて性犯罪を取り締まろうとするもの、
および占領下の現地の証言・状況等を
つたえている詳細な資料を収録してあります。


かなりマニアックな本といえます。

私のサイトです。
よろしければご覧下さい。

歴史を動かす5つのパワーとは


齋藤孝のざっくり!世界史(齋藤孝著)
<祥伝社>定価1,500円+税

目次は次の通りです。

第1章西洋近代化のパワー
第2章帝国の野望史

第3章欲望の世界史
第4章世界に現れたモンスターたち
第5章世界史の中心にはいつも宗教があった

世界情勢は日々めまぐるしく動いています。

なぜ、世界はこうも「止まらない」のか。

モダニズム、
帝国主義、
欲望、
モンスター、
宗教


という、世界を動かす5つのパワーに焦点をあてた
世界史入門書です。


とってもわかりやすく書かれていて
世界史を堪能できる本です。

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戦後日本の「裏側」

「週刊新潮」が報じたスキャンダル戦後史(「週刊新潮」編集部編)
<新潮文庫>定価590円+税

目次は次の通りです。

第1章 「美談」と「常識」の裏側
第2章 虚飾の英雄
第3章 わるいやつら

第4章 菊のカーテンの隙間から
第5章 この国のおかしなかたち

第6章 男と女の世の中
第7章 われわれは見た


人は所詮、金と色と権力欲だ―。

人間の奥底に隠れた本質が噴き出すとき、
世間はそれをスキャンダルと呼びます。

昭和三十一年の創刊以来、
喝采を浴びた美談にも、
時の英雄の姿にも惑わされず、
常識の裏を追及しつづける「週刊新潮」。

政財界事件から皇室報道、
芸能ゴシップまで、

半世紀に亘る膨大な記事の中から
選りすぐった傑作を収録してあります。

戦後日本の「裏側」がここに集大成されている本です。


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意外な由来にびっくり!

日本の神話と地名のはなし(由良弥生著)
<ランダムハウス講談社>定価1,300円+税

目次は次の通りです。

1章 日本の始まり―国生み・天孫降臨・出雲神話
2章 九州から大和へ―神武東征
3章 大和の国造り―ハツクニシラス崇神天皇の治世

4章 九州征伐―まつろわぬ敵との戦い
5章 白鳥伝説―悲劇の皇子・ヤマトタケルノミコト
6章 伝説から有史時代へ―謎多き母子・神功皇后と応神天皇

意外な由来にびっくり!

イザナギイザナミの国生み神話から
スサノオの出雲神話、
神武東征にヤマトタケル伝説などなど、

地名を知ればにっぽんの神話と
古代史が見えてきます。


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文明を崩壊させた気候大変動

千年前の人類を襲った大温暖化(ブライアン・M.フェイガン著)
<河出書房新社>定価2,400円+税

目次は次の通りです。

温暖化の時代
「貧者のマント」
神の殻竿

ムーア人の黄金貿易
イヌイットとカドルナート
大干ばつの時代

どんぐりとプエブロ族
水の山の支配者たち
チムー王国の支配者たち

貿易風に逆らって
トビウオの海

中国的痛
静かな象

かつて世界各地で何が起きたのか?

南北アメリカ大陸を襲った大干ばつ、
中国の洪水、
インドの大飢饉…

人類がこうむった苦難の歴史と、
生きのびる術を伝授してくれる本です。

なんだか今の時代と重なって
ソロ恐ろしくなってしまいました。


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もうひとつの“真実の”物語

幕末不戦派軍記(野口武彦)
<講談社>定価1,800円+税


発端 長州戦争の巻
彰義隊の巻
日光の巻

奥羽朝廷の巻
蝦夷共和国の巻

名だたる英雄が現れた幕末の戦乱期に
こんな男たちが本当にいた!

酒を飲み、たらふく食い、
姫廻りにうつつを抜かす
世にも太平楽な四人組。

大きな歴史の流れとともに語られる、
もうひとつの“真実の”物語です。

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名画で読み解く

ハプスブルグ家12の物語(中野京子著)
<光文社新書>定価980円+税

アルブレヒト・デューラー『マクシミリアン一世』
フランシスコ・プラディーリャ『狂女フアナ』

ティツィアーノ・ヴィチェリオ『カール五世騎馬像』
ティツィアーノ・ヴィチェリオ『軍服姿のフェリペ皇太子』

エル・グレコ『オルガス伯の埋葬』
ディエゴ・ベラスケス『ラス・メニーナス』

ジュゼッペ・アルチンボルド『ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ二世』
アドルフ・メンツェル『フリードリヒ大王のフルート・コンサート』

エリザベート・ヴィジェ=ルブラン『マリー・アントワネットと子どもたち』
トーマス・ローレンス『ローマ王(ライヒシュタット公)』

フランツ・クサーヴァー・ヴィンターハルター『エリザベート皇后』
エドゥアール・マネ『マクシミリアンの処刑』


スイスの一豪族から大出世、
列強のパワーバランスによって
偶然ころがりこんだ
神聖ローマ帝国皇帝の地位をバネに、

以後、約六五〇年にわたり
王朝として長命を保ったハプスブルク家。


常にヨーロッパ史の中心に身を置きながら、
歴史の荒波に翻弄され、
その家系を生きる人間たちの運命は
激しく揺さぶられ続けました。

血の争いに明け暮れた皇帝、
一途に愛を貫いた王妃、
政治を顧みず錬金術にはまった王、
母に見捨てられた英雄の息子、

そして異国の地でギロチンにかけられた王妃。

過酷な運命と立ち向かい、
また定めのまま従容と散っていった
ヒーロー、ヒロインたちは、
どこまでも魅力的です。

彼らを描いた名画に寄り沿い、
その波瀾万丈の物語をつむぐ書です。


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英国王室と関東大震災

昭和天皇第二部(福田和也著)
<文藝春秋>定価1,714円+税

目次は次の通りです。


皇太子のマナー教育
イギリスの立憲君主制
戦禍の教訓

福祉国家という課題
英国との連帯
美しき田園

共和国フランス
ローマ法王との邂逅
原敬暗殺/摂政就任

関東大震災
虎の門事件

婚礼のかげで
新婚の日々
大正の終焉

皇太子裕仁は、
初めてのヨーロッパ外遊で自由の味を知ります。

しかし帰国すると、
原敬首相暗殺、
関東大震災、
虎の門事件と、
世情は不穏の相を濃くしていたのです。

やがて大正天皇が崩御し、
ついに裕仁の時代が訪れます。

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日露戦争と乃木希典の死

昭和天皇第一部(福田和也)
<文藝春秋>定価1,619円+税

目次は次の通りです。


明治の精神
二十世紀の子
養育先へ

日露戦争
もう一人の皇子
明治天皇崩御

大正の御世へ
帝王学
第一次大戦

立太子礼
パリ講和会議

宮中某重大事件
ヨーロッパ外遊へ


日露戦争、
第一次大戦を背景に、
迪宮裕仁親王の誕生、
乃木希典による教育から、
結婚をめぐる
「宮中某重大事件」までが描かれた書です。

かなり厚い本なのでかなり読みごたえがあります。


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王の偉業、そして文明が築いた科学・都市


古代世界四つの遺産(ニュートンムック)
<ニュートンプレス>定価2,300円+税

ラムセス2世の下で絶頂期を迎えた古代エジプト、
始皇帝が遺した地下帝国、
科学誕生の地・古代ギリシア、
豪華絢爛な建築都市・古代ローマ。

人類全体の文化遺産とも言うべき
4つの遺産を、再現イラストとともに紹介する書です。


豊富なイラストと写真で古代遺産にタイムスリップできます!

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