歴史・地理: 2019年10月アーカイブ

地図や系図、写真なども掲載


目次は次の通りです。

『十八史略』とその受容
「三国志」とその時代
黄巾の乱

董卓の専横
四世五公
呂布の裏切り

劉備と孫策
曹操の台頭

官渡の戦い
髀肉の嘆〔ほか〕

中国史の基本的な事跡を、19種類の史書の要点を抜粋することでまとめあげた「十八史略」。
その中から、三国時代に相当する部分を抜粋し、書き下し文、現代語訳、解説とともに収録。
いろいろな学びがあります。

<印象に残った一文>
「心を攻める、つまり心服させることを目指したのである。」

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歴代大統領と失敗の戦後史


目次は次の通りです。

序章 戦時に形作られるシンプルな真実
第1章 なぜ失敗するのかを分析的に考える
第2章 ソ連、ヴェトナムへの道ーJ.F.ケネディ

第3章 泥沼化するヴェトナムーL.ジョンソン、R.ニクソン、J.カーター
第4章 悪の帝国とスターウォーズ計画ーR.レーガン
第5章 冷戦終結から第一次湾岸戦争へーG.H.W.ブッシュ

第6章 ソマリア内戦、ユーゴスラヴィア紛争ーW.J.クリントン
第7章 対テロ戦争ーG.W.ブッシュ
第8章 バラク・オバマからドナルド・トランプへ

第9章 どうしたら勝てるのかー歴史が答えを教えてくれる
第10章 将来への道ー健全な戦略的思考への頭脳ベース・アプローチ

第二次世界大戦の終結以降、アメリカは自らが始めたすべての戦争で敗北し、遂行した軍事介入に失敗してきた。それはなぜなのか?
この最も悩ましい疑問に取り組む。失敗の記録は時間の経過とともに日常に埋もれてしまい、アメリカ人はこの疑問を考えようともしない。
最も率直な答えは、大統領と政権が一貫して健全な戦略的思考を取り入れることに失敗し、軍事力を使うかどうかを決める前に、状況について十分な知識と理解を得ていないからである。
成功するためには、予測のつかない政治、思想、うわべだけのキャンペーン・スローガン、希望的観測、そして、過去六〇年以上にわたって多くの国の軍事司令官たちの足を引っ張ってきた経験不足を、健全な戦略的思考を取り入れて乗り越えるか、その影響を最小限にとどめなければならない。
この状況は間違いなく将来の大統領にも影響を与えるだろう。
ウルマンはジョン・F・ケネディからバラク・オバマ、ドナルド・トランプまでの各大統領が、どのように軍事力を行使し、戦争を始めてきたかの記録を注意深く分析しています。
彼の勧める解決策は、失敗の大きな原因のひとつである、国家の最高司令官の経験不足を補うために、政策決定への「頭脳ベース」のアプローチを取り入れることから始まります。
ウルマンは自分の主張を自身が経験したエピソードを使って強化します。
これによって、失敗の理由についての人間的な側面と洞察が提供されます。
そのなかには一般国民には今まで知らされなかった歴史も含まれます。
本書が訴えているのは、健全な戦略的思考と、軍事力の行使につながりかねない状況についての十分な知識と理解が欠かせないというものです。
それがなければ、失敗は保証されたも同然なのです。
面白い切り口の本です。

<印象に残った一文>
「冷戦が正式に終結した1991年から現在まで、アメリカは実にその3分の2を超える年月を、戦争、あるいは大掛かりな武力衝突や武力介入に費やしてきた。」

 

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衰退しない国家 辺境の島国から覇権国家へ


目次は次の通りです。

"第1章 辺境の島国ーー百年戦争敗北からの出発
第2章 自立への道ーー大航海時代と帝国への始動
第3章 台頭の時代ーーオランダのヘゲモニーを奪う

第4章 例外的な経済システムーーフランスとの競争からヘゲモニー国家へ
第5章 経済成長の虚と実ーー世界のヘゲモニー国家へ

第6章 アメリカのヘゲモニー下のイギリス
おわりに しぶとく生き残るのは

ブレグジット(英EU離脱)がどのように進むかで世界中の注目を浴びているイギリス。
辺境の弱小国イギリスが、産業革命ではなく金融業によってヘゲモニー国家になり、現在もそのおかげで衰退していないことを明らかにする、従来のイメージを逆転させるユニークなイギリス史です。
政治から経済まで様々な知られざるエピソードを交えて大国に成り上がるまでを解明します。
目から鱗の情報が満載です。

 <印象に残った一文>
「大英帝国最大の遺産である英語のネイティブという武器を持っている。」

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全く新しい歴史書の誕生!

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人口で語る世界史 [ ポール・モーランド ]
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目次は次の通りです。

第1章 人口を歴史がつくってきた
第2章 人口とは軍事力であり経済力である
第3章 英国帝国主義は人口が武器となった

第4章 猛追するドイツとロシア
第5章 ヒトラーの優生学
第6章 ベビーブーマーの誕生とアメリカの世紀

第7章 ロシアと東側諸国、冷戦の人口統計学
第8章 日本・中国・東アジア、老いゆく巨人たち

第9章 若く好戦的な中東と北アフリカ
第10章 未来の主役か、サハラ以南のアフリカ

人口を制する者が、世界を制してきた。
"人口の大変革期"に当たる直近二〇〇年を叙述。
全く新しい歴史書の誕生!
面白い切り口の本です。

<印象に残った一文>
「ある国や地域の人口の増減を左右する要素は、出生数、死亡数、そして移民の三つである。」

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日本人が大好きな「三国志」の変遷!


目次は次の通りです。

第1章 わたしの「三国志」-主な出来事を追って
第2章 有名作家、それぞれの「三国志」
第3章 弥生時代から江戸時代、人々はどう読んだか

第4章 江戸時代、知らぬ人なし「三国志」-大衆文化に深く浸透
第5章 近代日本と孔明
第6章 日中戦争期の「三国志」ブーム

『万葉集』『太平記』に登場。
関羽・張飛が女に!?
劉備と孔明が交わる春画!?
日中戦争期の「三国志」ブーム。
日本人が大好きな「三国志」の変遷!

<印象に残った一文>
「三国志を知りたければ、劉備を押さえろ」

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時代考証シリーズ「それNG」

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それ、時代ものにはNGです2 [ 若桜木虔 ]
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目次は次の通りです。

立証
(謙信、信長と秀吉(信長は、なぜ安土を拠点にしたのか/知られざる交易大名、安東・蛎崎一族 ほか)

秀吉は、なぜ朝鮮遠征を行ったのか?
(日本最大の鉱山大名、豊臣秀吉)/時流に乗り遅れた大名、伊達政宗)

言葉
(時代劇に使えない言葉(すけこまし/四六時中/天領/日本海と太平洋 ほか))

名だたる作家の著作であっても、時代考証に誤りがあれば、若桜木虔は遠慮なしにメッタ斬りするーー
毎年、複数の小説賞受賞者を誕生させている若桜木虔が書き下ろす時代考証シリーズ「それNG」、待望の第二弾!
若桜木虔の圧倒的な知識量に、前半の「立証」で驚愕し後半の「言葉」で唸る。
「立証」--家康は上杉謙信から何を学び取ったのか?
家康は織田信長から何を学び取ったのか?
秀吉は、なぜ朝鮮遠征を行ったのか?
面白い切り口の本です。

<印象に残った一文>
「歴史の解釈は、「こういう考えをすると、今まで謎とされてきたことに合理的な説明がついて、納得がいく」がたいていの場合の限界なのです。」

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江戸名君編


目次は次の通りです。

第1章 江戸「名君」の虚実1 徳川光圀の生涯編
ー武士の「忠義」の対象は天皇か将軍か

第2章 江戸「名君」の虚実2 保科正之の生涯編
ー王政復古と明治維新へと発展した思想のルーツ

第3章 江戸「名君」の虚実3 上杉鷹山の改革編
ー名門家臣を断罪した「流血」の覚悟

第4章 江戸「名君」の虚実4 池田光政の善政編
ー「脱・仏教体制」の潮流と『太平記』註釈書

第5章 江戸、町人文化の世界1 江戸文化の「江戸的」展開編
ー俳諧と歌舞伎と落語のルーツ

第6章 江戸、町人文化の世界2 江戸文化の「江戸的」凝縮編
ー芸術の「大衆化」を支えてきた源泉

水戸家を「徳川家の安全装置」とするために行なわれた水戸家への「天皇家の血の導入」という夢は、十五代徳川慶喜によって完成する。
だが、その慶喜が、幕府最後の将軍になってしまう歴史の皮肉。
そして、その幕府を最後まで守ろうとした会津藩松平家。将軍家への絶対的忠誠を唱えた藩祖保科正之による「家訓十五箇条」。
幕末動乱の種がなんと二百年前に撤かれていたという。
数奇な歴史を解読する壮大なるノンフィクション第十六弾!
面白い切り口の本です。

<印象に残った一文>
「歴史はつながりであり、因果関係の繰り返しである。」

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歴史社会学からのアプローチ


目次は次の通りです。

序章 次の大きな転換
第1章 構造的危機ーなぜ資本家はもはや資本主義に報酬を見出せないのか
第2章 中産階級の仕事の消滅ーもはや逃げ道はない

第3章 終わりは近いかもしれないが、誰にとっての終わりなのか
第4章 共産主義とは何であったか

第5章 いま資本主義を脅かしているものは何か
終章 目を覚ませ

資本主義の最終的危機か、地球規模の環境危機か。
無秩序と混乱が世界を支配する、波乱に満ちた時代の幕開け。
今後の潮流を読むうえで参考になる書です。

<印象に残った一文>
「これから数十年のあるべき決定的な政治的ベクトルは、軍国主義を抑制し、民主主義的な人権を地球規模で制度化していくことである。」

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戦国時代の勘所を短編で教えます!

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戦国の教科書 [ 天野 純希 ]
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目次は次の通りです。

1限目 下剋上・軍師・・・矢野隆先生(「一時の主」)
2限目 合戦の作法・・・木下昌輝先生(「又左の首取り」)
3限目 海賊・・・天野純希先生(「悪童たちの海」)

4限目 戦国大名と家臣・・・武川佑先生(「鈴籾の子ら」)
5限目 宗教・文化・・・澤田瞳子先生(「蠅」)

6限目 武将の死に様・・・今村翔吾先生(「生滅の流儀」)
ホームルーム(解説・ブックガイド)・・・末國善己先生

第一線で活躍する6人の人気作家が、戦国時代の勘所を短編で教えます!
さらに理解が深まる解説・ブックガイドつき。
目から鱗の情報が満載です。

<印象に残った一文>
「心の死」

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進化が生んだ二種類の精神システムとグローバル化


目次は次の通りです。

1章 現代は適応が困難な時代?
2章 二種類の精神
3章 謀反、共存、あるいは従僕?

4章 協力と交換による繁栄へ
5章 暴力と戦争を減少させるもの
6章 文化的相互依存(グローバル化)と低文脈化

7章 事例としての日本
8章 精神の劣化?
9章 未来への期待と危惧

ハイテクとグローバル化が人間性を奪い、現代人の精神を貧困にしているーそう信じる人は多い。
人間の脳における、進化的に古いシステムと新しいシステムという視点から、人びとの感じる生きにくさの由来を解き明かし、非観論を乗り越える方途を探る書です。
面白い切り口の本です。

<印象に残った一文>
「ますます進む産業化・分業化、あるいはグローバル化による文化の低文脈状況が、おそらく現代が適応困難と感じる最も大きな要因であろう」

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出口治明との対談も収録


リーダーの見えない努力、いまに生かせる発想、ブレない自分の支え方...。
東京都庁で企画調整局長・政策室長等を歴任した、歴史小説の第一人者が、人生を後押ししてくれる歴史との向き合い方を伝えてくれす。
いろいろな気付きを与えてくれます。

<印象に残った一文>
 「一流は歴史を情報としてとらえ、自分の生き方に役立てている。」

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