ノンフィクション: 2012年9月アーカイブ

東日本大震災・石巻地方100人の証言

目次は次のとおりです。

1 石巻市
(巨大な波、劇場のむー嫌な音に「もうだめだ」(内海橋近くで被災・菅原聖)/必死で柱にすがるー二階に逃れ不安の一夜(中央三丁目の自宅で被災・松野栄子)/車脱出し雨どいへー漁船が激流遮り命拾い(中央二丁目で被災・高須賀昌昭) ほか)

2 女川町
(避難した塔に船衝突ーがれきの中を一・二キロ漂流(勤務する女川消防署で被災・野田和好)/屋上まで水位上昇ーはしご登り津波耐える(観光施設「マリンパル女川」で被災・日野健一)/屋根越す大波襲うー孤独の漂流一四時間以上(女川浜のスーパー「おんまえや」で被災・木村明人) ほか)

3 東松島市
(民家崩れ水中転落ー濁流にもまれ体動かず(野蒜の長音寺裏高台で被災・尾形篤子)/激流、まるで滝つぼーはりにしがみつき浮上(東名地区消防団詰め所で被災・熱海伸明)/濁流にのまれ川へー浮遊物にすがって三キロ(鳴瀬川河口近くで被災・尾形勝) ほか)

巨大な波に翻弄されたあの日、
何が生死をわけたのか?

人びとの記憶からあきらかになる津波の真実!

沿岸部各地の被災前と被災後がわかる
航空写真を収録してあり、被害の凄まじさを感じます。

想像を絶する被害の凄まじさを感じる本です。
この犠牲を決して無駄にせず、
今後の危機管理に活かす必要があると思います。


<印象に残った一文>
「津波とその後の火災で完全に破壊された石巻市門脇町、南浜町を見てきた記者は口をそろえて「戦場のようだった」と言いました。」

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