文学・評論: 2007年12月アーカイブ

世界大戦の勃発を食い止められるか

24Ⅵ(ジョエル・サーナウ&ロバート・コクラン著)
<竹書房文庫>各定価619円+税(1は680円+税)

核爆弾の手がかりを求めて
単身ロシア総領事館に潜入したジャックは、
総領事マルコフを拷問して
重大な情報を聞き出した直後に拘束されてしまいます。

彼の救出とマルコフ確保のため、
ブキャナンはCTUの戦術チームに
総領事館を急襲させることを決断。

それはロシアへの宣戦布告と受け取られかねない行為だったのです。

並行して、ローガンの元妻マーサの人脈を生かした
マルコフ説得の準備も進められますが、
強硬派のダニエルズ副大統領は、
再び核爆弾テロが起きれば
首謀者ファイエドの母国に総攻撃を仕掛けると主張。

その間にも核爆弾を載せた無人飛行機の離陸は刻々と迫っていたのです。

世界大戦の勃発を食い止められるか否かは、
ジャックとCTUの作戦に懸かることとなります。

その結末はいかに?

毎回楽しませてくれる24、今回もスリル満点です。


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ア・イ・シ・テ・ルのサイン

未来予想図(志羽竜一著)
<メディアファクトリー>定価952円+税

さやかと慶太が出会ったのは二十歳の時。
卒業旅行でスペインを訪れたふたりは、
サグラダ・ファミリアで約束をします。

10年後、手をつないで、またここに来よう。
それがふたりの未来予想図でした。

だが就職後、その未来予想図に大きな転機が…。

恋人、仕事、夫婦、親子、それぞれの“愛”を伝える
ハートウォーミング・ストーリー。

ヘルメットを5回ぶつける、
テールランプを5回点滅させる

あなたの「ア・イ・シ・テ・ルのサイン」は、
大切な人に届いていますか?


とっても切ない結末ですが、
青春時代を思い起こさせる本です。


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トヨザキ社長の341冊の書評集

どれだけ読めば気がすむの?(豊崎由美著)
<アスベリー>定価1,600円+税

目次は次の通りです。

1 2000~2002年の本
・インドの混沌が大鍋の中でグツグツと煮えたぎってるような
・思わず講談調になってしまうほど面白い物語
・「こんなヤツいないよお」と笑っているうちに… ほか

2 2003~2004年の本
・騙りの魅力たっぷりの中国の話芸に圧倒されまくる
・十九世紀末に西洋で生まれた“本格小説”と日本の“私小説”との幸福な合体
・タテヨコナナメに活字を追って、『紙葉の家』の迷宮に酔う ほか

3 本とそのまわりで
・小さな場所で大騒ぎ―綿矢りさ、金原ひとみの芥川賞ダブル受賞をめぐって
・見逃されてきた新人、池上永一と津原泰水を推す
・悲況のなかの好況?非英米文学のステキな収穫 ほか

闘うブックレビュアー・トヨザキ社長の341冊の書評集です。


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永沢氏の思い出と哀しみ

神様のプレゼント(永沢光雄・永沢昌子著)
<産経新聞社の本>定価1,429円+税

目次は次の通りです。

第1章 生老病死(「癌だからさあ」―通用しない腰回り/小さな羽虫との戦いの果てに/理解できない“テレビの言葉” ほか)

第2章 遠い足あと(えんそく(小学校一年生・作文)/両親へのてがみ(小学校三年生・手紙)/老人(中学校一年生・短編) ほか)

第3章 光雄の思い出(光雄誕生/思い出すこと/母の日記 ほか)


力作『AV女優』を上梓して10年
―永沢光雄は突然襲ってきた病魔に声を失うという
逆境の中で、生きている証を求めて、
その「心」を吐露しつづけました。

絶筆…『生老病死』。小学校から予備校時代の作文、
手紙、短編などを併録。残された母と妻が綴る、
永沢氏の思い出と哀しみの書です。


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うさぎさんのハチャメチャな暮らしぶり

セックス放浪記(中村うさぎ著)
<新潮社>定価1,200円+税

目次は次の通りです。

第1章 さまよえるバカ女
第2章 青い鳥は、いずこ
第3章 見られて燃えるか?

第4章 ああ、憧れのお姫様M
第5章 マグロ姫の覚醒
第6章 愛されたいという地獄

第7章 ウリセンに恋をして
第8章 放浪の果てに
特別対談 セックスと神(佐藤優/中村うさぎ)

憧れのお姫様Mに挑戦し、
22歳年下のウリセンとの恋に溺れる日々。
うさぎさんのハチャメチャな暮らしぶりには驚きです。

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今を生きていくうえで必要な術は

「狂い」のすすめ(ひろさちや著)
<集英社新書>定価680円+税

目次は次の通りです。

1 「狂い」のすすめ
(「ただ狂え!」/太鼓持になってはいけません ほか)

2 人生は無意味
(「生き甲斐」は不要/ついでに生きる ほか)

3 人間は孤独
(そのまんま・そのまんま/渡る世間は鬼ばかり? ほか)

4 「遊び」のすすめ
(迷惑な存在/ゴム紐の物差し ほか)

今の世の中、狂っていると思うことはありませんか。
世間の常識を信用したばかりに悔しい思いをすることもあるでしょう。

そうです、今は社会のほうがちょっとおかしいのです。
当代きっての仏教思想家である著者は、
だからこそ「ただ狂え」、
狂者の自覚をもって生きなさい、
と言います。そうすれば、かえってまともになれるからです。

人生に意味を求めず、現在の自分をしっかりと肯定し、
自分を楽しく生きましょう。

「狂い」と「遊び」、今を生きていくうえで
必要な術はここにあるのです。


表現は極端のところもありますが、
現代を生き抜くためのエッセンスが凝縮されています。


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夢と幻想のあふれる現代の寓話

かもめのジョナサン(リチャード・バック)
<新潮文庫>定価240円+税

重要なのは食べることではなく、飛ぶことだ。
風になることだ。
急降下、宙返り、きりもみ、そして全速力――
飛ぶことだけのよろこびを味わうために、
光りかがやく空の果てまで飛んでいく一羽のかもめ、
ジョナサン・リヴィングストン。

群れから追放された異端のかもめは、
強い意志と静かな勇気をもって、
今日もスピードの限界に挑戦します。

夢と幻想のあふれる現代の寓話です。

古い本ですが、現代人に最も必要なことを教えてくれる本です。
読んだ後に自分の生き方をとても考えさせられた本です。


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文珍氏が人間のもつ優しさ、おかし味を語る

落語的ニッポンのすすめ(桂文珍著)
<新潮社>定価1,200円+税

目次は次の通りです。

第1章 やっぱり落語はおもしろい
第2章 東へ西へ

第3章 世の中いろいろ
第4章 笑売繁盛

第5章 落語的健康のすすめ
第6章 私の個人情報

第7章 世界のどこかで
第8章 日本のどこかで

年100回以上の独演会を開いて国内を巡る
“闘う落語家”桂文珍が、移りゆくニッポン、
そのニッポンを楽しむかのように生きる人々の姿をウォッチしながら、
人間のもつ優しさ、おかし味を、
高座のマクラのように語って聞かせます。


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日本人だけが知らない世界の大常識

アダムとイヴは一夫一妻ではなかった(ロバート・R・遠山著)
<土屋書店>定価840円+税

目次は次の通りです。

1 「神」をめぐる世界の大常識
(だから日本人はいつまでも「西洋」が理解できない/宇宙も地球も人類もたった一人で創った神がいた!/「休日」を最初に考案したのはヘトヘトに疲れた神だった/だから西洋人は日本人を「エコノミック・アニマル」と馬鹿にする/「人類初の女性」のモトはたった一本の肋骨だった ほか)

2 「神々」をめぐる西欧の大常識
(キリスト教禁欲主義に殺された自由奔放な神々たち/アトランティス大陸があったのも「地中海」だった/「人間」を造るのにもギリシャ神話では“水”が不可欠だった/ゴヤが描いた巨神はわが子を貪り食う恐い神だった/こうして「アトラス」は「地図帳」の代名詞となり果てた ほか)

外国人なら子供でも知っている説明不要の「大常識」の数々!
一読たちまち目からウロコのあんな話・こんな話の元ネタ集です。

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現代中国の秘部を初公開

中国セックス文化大革命(邱海涛著)
<新潮社>定価1,600円+税

目次は次の通りです。

第1章 毛沢東が歪めた性
(共産党の革命は何をもたらしたのか/結婚も毛主席のために ほか)

第2章 春の訪れ
(豊かさと美しさを求めて/大学生たちの恋愛模様 ほか)

第3章 性の自由化は加速する
(エロスに酔う時代/男と女の婚姻狂騒曲 ほか)

第4章 巨大性産業が動く
(黄潮が大地を席巻する/「二〓(だい)」―地下妻の生態 ほか)

第5章 性意識は揺れる
(儒教と道教は現代にどう生きているか/張競生先生の「性交救国論」 ほか)

性を抑圧する闘争だった毛沢東の文化大革命から、
「開放」政策の下、百花斉放に欲望が咲き乱れる二十一世紀まで。
現代中国の秘部を初公開です。


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檀ふみ・阿川佐和子対談・座談集

けっこん・せんか(檀ふみ・阿川佐和子著)
<文春文庫>定価590円+税

目次は次の通りです。

・あのとき、アンタは若かった―22年目の春1
・いま、結婚したい…
・私たち恋上手です
・日米お見合い摩擦
・お楽しみはこれからよ
・ダンさんは性欲強いほうですか
・もう愛の話は聞かないで―22年目の春2
・それでもお皿は回る
・結婚なんて、ばっかみたい
・アガワは「火宅の人」の隠し子だった〔ほか〕

友情を結んで二十余年。ご存じ“愛と罵倒”の名コンビが、
結婚、オトコから家族、仕事、はたまた焼肉のことまで
俎上に載せて丁々発止と渡り合います。

ときには故・遠藤周作、大浦みずき、関川夏央、
山口文憲、福田和也、檀バジル(ふみさんの愛犬)、
野坂昭如氏ら豪華ゲストも交え、
話は思わぬ展開をみせる絶倒の対談・座談集です。


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ことば談義

日本語は天才である(柳瀬尚紀著)
<新潮社>定価1,400円+税

目次は次の通りです。

第1章 お月さんはなぜ怒ったのか?
第2章 天才と漢字の間柄

第3章 平和なことば・日本語
第4章 「お」の変幻自在

第5章 かん字のよこにはひらがなを!
第6章 あずましい根室の私

第7章 シチ派VSナナ派真昼の決闘
第8章 四十八文字の奇跡

回文「まさかさかさま」、
敬語は「お」苦が深い、
ルビ混川を渡れ!
ふるさとの訛なつかし、
シチを放逐した犯人は?
いろは歌の奇跡。

『フィネガンズ・ウェイク』
『チョコレート工場の秘密』の訳者が
縦横無尽にこと祝ぐ超絶のことば談義です。


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「ことば」の美しさにこだわった

ちいさな時間の旅(藤沢優月著)
<DHC>定価1,200円+税

心の内なるちからを呼びおこす、
「ことば」の美しさにこだわった
藤沢優月氏の初のメッセージブックです。


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1時間で読めるヘミングウエイ

要約「誰がために鐘は鳴る」
<講談社>定価800円+税

・物語の流れ
・読み方のポイント

・時代と舞台
・要約で読む『誰がために鐘は鳴る』)

・ヘミングウェイの言葉
・名作の読み方

・作家の歩み
・ヘミングウェイの作品

目からウロコの「名作」トリビア。

母との愛憎、4人の妻たち。
男らしさの神話の裏側。

戦争と男と女を描いたハードボイルドの最高傑作。
スペイン内戦下の愛と死と正義を描いた大作を1時間で読めます。

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佐賀から広島へ 目指せ甲子園

がばいばあちゃん(島田洋七著)
<集英社>定価1,000円+税

目次は次の通りです。

1) さよなら、ばあちゃん
2) 只今、ばあちゃん
3) ばあちゃんの銀のさじ
4) ばあちゃんの手
5) めざすぞ甲子園
6) 中華料理店上海楼
7) 叶わなくても夢は持て
8) 決闘東山公園
9) 藤木商店の人々
10) 牛田本町の青春
11) 夢・第2幕

「夢は叶わなくても、ええ。しょせん夢なんじゃから」
夢を諦めたときにばあちゃんから貰った言葉。

ばあちゃんの愛とかあちゃんの愛に包まれた、
島田洋七の波瀾万丈の青春時代を綴ります。

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