文学・評論: 2008年2月アーカイブ

人はコミュニケーションを求めてやまない生き物

米原万里の「愛の法則」(米原万里著)
<集英社新書>定価660円+税

目次は次の通りです。

第1章 愛の法則
(世界的名作の主人公はけしからん!/もてるタイプは時代や地域で異なる ほか)

第2章 国際化とグローバリゼーションのあいだ
(「国際」は国と国とのあいだ/国を成立させる要素 ほか)

第3章 理解と誤解のあいだ―通訳の限界と可能性
(同時通訳は神様か悪魔か魔法使い?!/濡れ場の多いベストセラー小説『失楽園』 ほか)

第4章 通訳と翻訳の違い
(言葉を相手にする通訳と翻訳/小説を楽しめる語学力があれば通訳になれる ほか)

稀有の語り手でもあった米原万里、最初で最後の爆笑講演集です。

世の中に男と女は半々。
相手はたくさんいるはずなのに、
なぜ「この人」でなくてはダメなのか―

“愛の法則”では、生物学、遺伝学をふまえ、
「女が本流、男はサンプル」という衝撃の学説!?を
縦横無尽に分析・考察します。

“国際化とグローバリゼーション”では、
この二つの言葉はけっして同義語ではなく、
後者は強国の基準を押しつける、
むしろ対義語である実態を鋭く指摘します。

四つの講演は、
「人はコミュニケーションを求めてやまない生き物である」
という信念に貫かれています。

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常識を徹底検証する!

常識はウソだらけ(日垣隆著)
<WAC>定価857円+税

目次は次の通りです。

1) リサイクルしない知恵
2) 定期健康診断を受けるのは止めよう

3) 血液型診断のウソとホント
4) 凶悪犯罪は本当に増えているのか

5) 動物保護運動のまやかし
6) クジラを食べよう

7) 不妊治療に挑む
8) カウンセラーは本当に必要か

リサイクル、定期健診、血液型診断、犯罪報道、
動物保護、クジラ肉、不妊治療、カウンセラー…。

ダイオキシン問題や「買ってはいけない」のウソを暴いてきた著者が、
身近にある偽造された常識について
第一人者を迎えて徹底検証した本です。


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なぜ人を殺してはいけないのか

「死」の教科書(産経新聞大阪社会部)
<扶桑社新書>定価780円+税

目次は次の通りです。

第1章 なぜ人を殺してはいけないか
第2章 喪の作業―JR事故の遺族たち

第3章 償い―JR事故から二年
第4章 「三万人」の叫び

第5章 死刑のある国
第6章 最期をどこで迎えますか

第7章 葬送の行方
最終章 戦争と平和

「そもそも社会部とは、
人の死を掘り下げて取材することが仕事だ。
その原点に立ち返りたい」
「死を考えることは命の尊さを考えることではないか」。

この連載は、そうした新聞記者たちの自問自答から生まれ、
そして書籍化されました。

第14回坂田記念ジャーナリズム賞受賞の本です。

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出会いと別れを綴る63篇のエッセイ集

行く道来た道(桑原尚子著)
<幻冬舎>定価1,300円+税

目次は次の通りです。

国を越えた出会いと別離
(NYは変わっていた/伝説の人 ほか)

母は心の中に
(喪中葉書/死の床 ほか)

心やさしき人
(二つの旅立ち/百歳の画家 ほか)

山によせて(縄文杉との対面(木の寿命・縄文杉との対話)/夢のまた夢―ヒマラヤ ほか)

日日のできごと
(背番号社会/本庄祭り ほか)

深い悲しみを通り抜けたときにはじめて人はやさしくなれるのです。
自らの人生を振り返り、出会いと別れを綴る63篇のエッセイ集です。



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