文学・評論: 2008年7月アーカイブ

ベストセラー上位を占めるケータイ小説に迫る!

ケータイ小説のリアル(杉浦由美子著)
<中公新書>定価740円+税

目次は次の通りです。


第1章 「ブーム」の現在
(ケータイ小説「ブーム」の異質さ/ケータイ小説はどのように売れていくのか)

第2章 恋愛、セックス、売春
(王道少女漫画の世界/素人のリアル/少女小説からケータイ小説へ/なぜ、援助交際小説は減っていったのか)

第3章 『恋空』はなぜ特別なのか
(妄想の中のリアル/疲弊の風景/自己啓発本としての『恋空』)

第4章 妄想が走り出す
(日本人は世界で最も「書くこと」が好きな国民だ/妄想語りが商品になる/ケータイ小説作家には美人が多い?/匿名性作家の時代)

第5章 「ケータイ小説」のゆくえ
(「ケータイ小説」書籍は売れ続けるのか/大人も楽しめるものをめざして/「ケータイ」は作家を育てるのか/美しい時代へ)

ベストセラー上位を占めるケータイ小説。

既成の文壇からヒステリックに否定されるこの新文芸は、
いかなる構造をもつのか。

80年代の文化にまで遡り、
その内実を歴史的に描きだす本です。


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よろしければご覧下さい。

人間の正確な「余命予測」

あなたの余命教えます(幸田真音著)
<講談社>定価1,600円+税

中堅電機メーカーで部長代理をしている永関恭次(56歳)は、
定年を4年後に控え、妻と一人娘と平凡に暮らしていました。

そんなある日、国際アガスティア研究所という組織の存在を知ります。

そこでは、ゲノム解析、予防医学、
そして、データマイニングの高度な技術から
人間の正確な「余命予測」ができるというのです。


人間の心理を突いたおもしろい本です。

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奇想天外な展開を楽しめる本です。

ビット・トレーダー(樹林伸著)
<幻冬舎>定価1,700円+税


矢部恭一は4年前の電車事故で最愛の息子を失っている。
その慰謝料をやけくそで株に突っ込み大当たりした日から、二重生活は始まった。

彼の表の顔は外車のやり手ディーラー、
裏の顔はネット株に燃えるトレーダー。

ある夏の夜、恭一は上場企業の社長を名乗る男から、
自社の倒産情報と空売りを利用した裏取引を持ちかけられた。

妻とのすれ違い、娘との不和に焦燥の日々を送る恭一は、
迷いながらもその誘いに乗る。
悪夢が始まるとは知らずに。


意外な展開はスリル満点で楽しめる本です。

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学びとコミュニケーションの再生

ニッポンには対話がない(北川達夫・平田オリザ)
<三省堂>定価1,500円+税

目次は次の通りです。

序章 教え込むことの誘惑
第1章 対話空間のデザイン
第2章 表現の型、個性、教育

第3章 ともに生きる力
終章 移民社会への秒読み

品格や武士道よりも「対話力」。

「違い」を前提として互いの考えを
粘り強くすり合わせていく対話の発想を軸に、
気鋭・奇才の二人が、教育と社会の再生を語り合います。


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結末は意外な展開

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(ジェイムズ・ローリンズ著)
<早川書房>定価762円+税

かつて神聖なる力を守り、文明発祥の地を邪教集団の手から救い、
悪の軍勢に勝利した男、考古学者にして冒険家インディ・ジョーンズが帰ってきます。


時は1957年。メキシコで遺跡の発掘調査にあたっていたインディは、
ソ連の特殊部隊に拉致されます。

彼らの目的は、ネヴァダ州の秘密基地に眠る最高機密を強奪することだったのです。

神秘的なパワーを宿すクリスタル・スカルをめぐって
史上空前のアクションが展開する話題の映画化原作です。


結末は意外な展開です!
結末を知りたい方は是非お読み下さい。

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妻との半生記

そうか、もう君はいないのか(城山三郎著)
<新潮社>定価1,200円+税

亡き妻との人生の日々を綴った、
凛として純真な愛あふれる「妻との半生記」です。

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お姫様と王子さまが中年になっても幸せでいるために

大人の心に効く童話セラピー(アラン・B・チネン著)
<ハヤカワ・ノンフクション文庫>定価740円+税

目次は次の通りです。


第1部 現実を見つめる
(魔法の喪失―こびとと靴屋(グリム童話より)/若々しい理想との訣別―魔法の財布(韓国)/喪失を受け入れる―漁師と人魚(ウェールズ))

第2部 男女の逆転
(役割の逆転―がんこな夫、がんこな妻(ペルシャ)/中年の女たちの解放―王様になった妻(中国のウイグル文化圏に伝わる話より)/両性具有的柔軟さ―リュート弾き(ロシア))

第3部 死と運命に向か合う
(中年にとっての死―死すべき運命の王様(中国)/死と心の旅―死にたくなかった男(日本)/運命と中年―運命(ダルマチア)/悟りによる受容―運命よりも強くなりたかった王様(インド))

第4部 再生への道しるべ
(実際的な知恵―賢い答え(ロシア)/悪の挑戦を受ける―ソロモンの忠告(イタリア)/中年のユーモア―告げ口棒(日本)/苦痛と癒し―石打ちの刑(モロッコ)/再生に必要なエネルギー―骨つぎ(日本)/命の原泉を知る―黄金の木(インドにおけるユダヤの話))

めでたし、めでたしで終わったその後、
王子さまが禿げ、お姫さまが中年になるとどうなるのでしょう?

家族への責任や仕事の要求を満たそうと奮闘する
終わりのない日々のなか、疲れきり、とまどい、
人生の途上で立ちすくんでしまうかもしれません。

そんなとき、昔話という思いがけない場所に、
魔法と叡智が用意されていたのです!

30歳を過ぎるころから直面する心の危機に役立つ16の物語です。

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