文学・評論: 2009年2月アーカイブ

「中国」という不思議な存在

中国という難問(石川好著)
<NHK出版>定価700円+税

目次は次の通りです。

第1章 「大きく」「広く」「深く」「多い」国中国
第2章 中国の国境をめぐる宿命
第3章 中国人とは誰のことか

第4章 毛沢東と鄧小平―中国を動かした二人の名コピーライター
第5章 日本と中国との真の和解は可能か
第6章 中国はどこへ向かおうとしているのか

経済格差、
環境破壊、
不正腐敗…、

様々な問題を抱えながらも、中国は走り続けます。

日本人にはなかなか実感できない、
その大きさ、
広さ、
深さ、
多さ。

長年にわたる中国通いでの体験から、
「中国」という不思議な存在の核心へと迫り、

日本人の中国観、
隣国との付き合い方に再考を促す書です。


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日本人が知らない日本の強み

世界を制した「日本的技術発想」(志村幸雄著)
<講談社>定価900円+税

目次は次の通りです。

第1章 日本的技術発想の突破力
―携帯電話の事例研究

第2章 「発明」と「商品化」のあいだ
第3章 ものづくりに宿る「軽薄短小」技術
第4章 からくりをロボットに変える「合わせ技」

第5章 模倣を超える「工夫力」と「考察力」
第6章 軍需に頼らない「民需王国」
第7章 一億人の「わがままな消費者」

第8章 基本機能になった「環境」「安全」
第9章 技術文化国家への道

日本が「ものづくり大国」となったのは、
決して「手先が器用で勤勉だから」だけではないのです。

独自の「技術」を生んだのは、
どの国にも真似できない独自の「発想」であり、
それを培った「文化」だったのです。

「ものまね大国」と批判するだけでは見えてこない、
オリジナリティあふれる発想がなぜ生まれ、
どう技術に生かされているのかを検証し、
これからの日本が進むべき針路を見出す書です。


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人生の味わい

人生は愉快だ(池田晶子著)
<毎日新聞社>定価1,500円+税

目次は次の通りです。

プロローグ 考える人生

第1章 死を問う人々―語り、騙り、物語る
(仏陀/老子 ほか)

第2章 生を問う人々―池田晶子の人生相談
(男性を本気で好きになったことがありません/お酒の席での失敗が多いんです ほか)

第3章 人生の味わい―モノローグ
(言葉はそれ自体が価値である/究極の本質洞察 ほか)

エピローグ 無から始まる思索

死から始まる生の考察です。

釈迦、
ヘーゲル、
一休など、

古今東西の思索者たちは死をいかに考え、
どのような言葉で語ったか。

著者ならではの、意表をつく「人生相談」も冴え渡ります。

生と死の両極に奔出する言葉が語る、人生の味わいです。

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迷惑メールの全貌を解明


迷惑メールは誰が出す?(岡嶋裕史著)
<新潮社>定価680円+税

目次は次の通りです。

第1章 天災より恐い迷惑メール被害
―全世界の1日のメール数は約1530億通。うち迷惑メールが85%!

第2章 なにが迷惑なのか?なぜ迷惑なのか?
―迷惑メールのルーツを探る。国や法律はどこまで守ってくれるの?

第3章 メールのメカニズムを知る
―メールはどうやって送受信を行うの?そのシステムに潜む落とし穴!

第4章 誰が出すのか?なぜ送るのか?
―なぜあなたのアドレスがわかるのか?真犯人をついにつきとめる!

第5章 迷惑メールを防げるか?
―無差別攻撃は、なぜ行われるのか?防御のための知恵を明かす。

第6章 秘伝・迷惑メール対処法
―もう悩まされないために…迷惑メールよ、さようなら!

見知らぬ相手から、
なぜ次々に怪しいメールが届くのでしょうか?

あなたのメールアドレスが、
どうして世界中に知れ渡ってしまうのでしょうか?

迷惑メールを送ると、
一体誰にどんな利益があるのでしょうか?

そして、
この無差別なメール攻撃はどうしたら防げるのでしょうか?

企業の通信システムを麻痺させ、
人心をも破壊する迷惑メールの全貌を解明し、
現代のネット社会の闇に迫ります。

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「進歩」から「循環」へ!
「欲望」から「利他の心」へ!


人類を救う哲学(梅原猛・稲森和夫著)
<PHP>定価1,300円+税

目次は次の通りです。

第1章 文明の崩壊が始まった
第2章 アメリカ文明は正しいのか
第3章 「進歩」から「循環」の思想へ

第4章 世界連邦政府を樹立せよ
第5章 「利他の心」を教える教育を

第6章 神様が人類に与えた力
第7章 「無私の情熱」が成功を導く

「進歩」から「循環」へ!
「欲望」から「利他の心」へ!

経済成長こそ善なのか?
国益こそ正義なのか?

道徳も倫理観もなき傲慢な社会はいずれ滅びる!

日本人だからできること、
しなければいけないことを説く書です。

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著者の自伝小説


道ありき(三浦綾子著)
<新潮文庫>定価590円+税

昭和21年の敗戦の混乱期。
自ら情熱を持っていた教員生活に自信を喪失し、退職。

どうしようもない虚無感から、
「ヴァンプ」と噂される程の精神的堕落を覚え2重婚約をするまでに至る。

さらに肺結核を患い、13年間の闘病生活が始まる。

釈迦は今まで自分が幸福だと思っていたものが
すべて虚しくなり、山の中にはいった。

そして聖書のはじまりも「混沌」であり、
「世のすべては虚しい」と説いている。

このことに目を止めた綾子は、
幼なじみでクリスチャンであった前川正の深く清らかな愛情で、
次第にキリスト信仰の道へ、迷い疑いつつ激しく葛藤しながら進んでゆく。

虚無と絶望からはじまる「自分のこころの歴史」を赤裸々に、
また緻密に描き出した著者の自伝小説です。


著者自身の信仰生活の道程が記されているとともに、
青春期を通して多くの人々がぶつかる

「真の愛とは何か」
「人が人を愛するとはどのようなことか」
を深く追求しつづけたその姿が記録されています。

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ネットに潜む〈カウンターナレッジ〉の危険な罠

すすんでダマされる人たち(ダミアン・トンプソン著)
<日経BP社>定価1,600円+税

目次は次の通りです。

1 知識と反知識
―世界を席巻するデマ情報

2 新しい創造論とイスラム圏
―進化を続けるアンチ進化論

3 『ダ・ヴィンチ・コード』と『1421』
―息を吹き返した疑似歴史学

4 サプリ、デトックス、ホメオパシー
―危険な代替医療の落とし穴

5 巨大デマ産業の登場
―『ザ・シークレット』のインチキ起業家たち

6 デマと生きていくには
―決してなくならない反知識

いかにも事実らしく見せかけているが、
実は根拠がないでたらめ、がせねた。

反証をあげたり、
その主張を裏づける証拠の欠如を示すことで嘘だと証明できるが、
多くの人が信じているのです。

デマを流して儲けている奴らがいる。
政治家もTVも出版社も信じられない。


著者の主張は物事を多面的に見ることの必要性を感じさせてくれます。


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日々の暮らしまわり

あの道この道今の道(大橋歩著)
<文化出版局>定価1,500円+税

目次は次の通りです。

友達の住まい
―そして私はいまいちど住まいを考える

わたしらもいわなくっちゃ
和の暮らしがどんどん遠くなる
家事は生活の基本だけどねぇ

よく寝られる寝室
ぐちらせてくださいな
あの頃にありがとう

年とったというのに忙しい
もちろん、すっきりひろびろがいい
この季節になると毎年思うことだけど〔ほか〕

友達の住まい、
よく寝られる寝室、
春から夏にかけて毎年思うこと、
今だからよいとするもの…。

日々の暮らしまわりを、イラストを交えて綴ります。

雑誌『住む。』連載の「暮らしの絵日記」を
一部修正加筆し単行本化した本です。

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生きにくい世の中と楽しく闘う方法

貧乏人大反乱(松本哉著)
<アスペクト>定価1,429円+税

目次は次の通りです。

1 貧乏人大反乱前夜
―松本哉ができるまで

2 法政の貧乏くささを守る会
3 逮捕と裁判

4 貧乏人大反乱集団
5 素人の乱
6 とんでもないデモ!

7 杉並区議会議員選挙に出馬!
8 世の中と楽しく闘う方法

「素人の乱」店主「貧乏人大反乱集団」主宰の
松本哉氏が初めて明かす、
バカバカしくも豊かな、闘争と貧乏三昧の半生です。


「自転車返せデモ」
「家賃をタダにしろ一揆」などの、
マヌケで崇高な闘いを通してつちかってきた、
ある意味最強の生き方を語り尽くします。


奇想天外な半生はなんだか羨ましくも感じてしまいます。


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さらに熱い、警察小説


素行調査官(笹本稜平著)
<光文社>定価1,700円+税

本郷岳志は、私立探偵を経て、特別捜査官として警視庁に入庁した変り種。

警務部人事一課監察係で、
警察官の不品行や不正を取り締まるのが仕事。

いわば、「素行調査官」。組織の中の汚れ役。

横行する公私混同、出世と保身、証拠隠滅にでっち上げ。

過去と決別した男の意地が、警察機構の暗部を抉る。

伸るか反るか。

生き残りを賭けた、警察官同士のサバイバル。

さらに熱い、警察小説です。


意外な結末は小説の世界に読み手を引き込みます!

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心と心をつなぐ力

人間関係を科学する(林部敬吉著)
<星雲社>定価1,000円+税

目次は次の通りです。

第1話 人は他の人をどのように見ているか
第2話 他者の性格印象はどのように形成されるのか
第3話 集団規範への同調行動

第4話 認知的な葛藤
第5話 生き方についての態度の形成
第6話 偏見と差別

第7話 対人コミュニケーション
第8話 思いやりと共感性
第9話 対人コミュニケーション力を育てる

第10話 対人コミュニケーションと性格特性
最終話 人と人の間を見る

人と人との間をつなぐものとはなんなのか?

心の問題について、
娘が心理学者の父親に質問するという対話形式で解説してくれます。

心理学が明らかにした知見に基づいて具体的に解明する本です。

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千年前の恋を読む

半日で読む源氏物語(吉野敬介著)
<世界文化社>定価1,300円+税

目次は次の通りです。

1章 ヒーロー誕生!恋に燃え、愛に悩む青春時代
2章 罪悪感…でも、恋は止められない!?
3章 絶望の浪人時代からオレの栄華がやって来た!

4章 息子の時代が来た!それでもオレは愛を求めて…
5章 因果応報。人生の無常を悟り…出家の道へ

6章 舞台は宇治へ…火花を散らす二人の貴公子
7章 宿命のライバル対決!三角関係の恋の結末は…

受験のカリスマ講師による
源氏54帖、史上最強の現代語訳本です。


イラストや写真が豊富で従来にない源氏物語本です!

これを読めば源氏物語に強くなれますよ!

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詐欺師のオヤジをさがしています

蒸発父さん(岸川真著)
<パジリコ>定価1,500円+税

俺の親父は結婚詐欺師だった。

26年間生まれてこのかた会ったこともない親父の話を、
母親にはじめて問い糺したところ、
判明したオドロキの事実の数々…。

まだ見ぬ親父を探しての、
実録ドキュメンタリードラです。


おもしろくてついつい引き込まれてしまう本です

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