文学・評論: 2012年4月アーカイブ

感動の最終章

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作田又三、二十四歳、
すべてをなげうち、大阪を飛び出した。
何の目的もあてもない。

「どこかへ行きたかっただけだ。行く先などどこでもよかったのだ」

昭和50年代の東京を漂流した又三は、
ついに北海道根室に立つ。

緊迫する北方領土の海に跋扈する特攻船。
又三の航海に暴風が吹き荒れる。
はたして錨を下ろす「終着の港」にたどりつけるのか?

16世紀の悪漢小説を現代の日本を舞台に甦らせた、
途方もないエネルギーに満ちた物語です。

なんだか知らないうちに引きこまれていく書です。
著者の丁寧な心理描写が、その秘密かな~と感じます。

<印象に残った一文>
「人生は生きるに値するものだという強い思いに胸を貫かれた。」


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『窓ぎわのトットちゃん』に書けなかった、私の秘密

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立ったぞ!!
サプライズ・パーティ
女流作家

四十五年ぶりのハワイ
彼の青空
久世光彦さん2

西アフリカ・コートジボワール報告
女流作家M・Mさん
いびき

「本当に、いいんですね」
世にも面白いエキストラがいた
なんと難しい決断

英国貴族の年越し
アンゴラ報告
ホロビッツさんのハンカチ

ヤンキー・スタジアム
赤塚不二夫さんのこと
好奇心から生まれるもの

「窓ぎわのトットちゃん」
父のことを少々
ネパールのヤモリ

『窓ぎわのトットちゃん』に書けなかった、私の秘密。
先に逝った大切なひと、
今そばにいる大好きなひと。
まっすぐな視線でつづる、
にぎやかですこやかな日々です。

著者の人となりを感じっせる心あたたまる本です。

<印象に残った一文>
「人間は一人では生きていけません。そして又、ひとつひとつの出会いは、人生の中で全てつながっていくと感じます。」

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