文学・評論: 2015年5月アーカイブ

秘密を解き明かす進化と幸福をめぐる旅

目次は次のとおりです。

序章 「やってもできない」ひとのための成功哲学
第1章 能力は向上するか?
第2章 自分は変えられるか?
第3章 他人を支配できるか?
第4章 幸福になれるか?
終章 恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!

貧困、格差、孤独死、うつ病、自殺…
世界はとてつもなく残酷だ。
それに抗えとばかりに自己啓発書や人格改造セミナーは「努力すればできる。夢は叶う」と鼓舞する。
が、奇跡は起こらない。
生まれ持った「わたし」が変わらないからだ。
しかし絶望は無用。
生き延びる方法は確実にある。
その秘密を解き明かす進化と幸福をめぐる旅です。
色々なヒントが詰まった本です。

<印象に残った一文>
「人生は「わたし」と環境との相互作用だ。環境に合わせて「わたし」を変えられないのなら、あとは「わたし」に適した環境を探すしかない。」

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純愛小説

大手文具メーカー「あねちけ」に勤める富岡兼吾(33歳)は、
普段から自分に厳しい昭和的体育会系上司・下永に不満を持っていた。
ある日、酒に酔った下永を家まで送った兼吾は、
下永の妻・秀子と出会い、復讐のためのある企みを思いつく…
ちょっと現実味に欠ける面がある気がしますが、人間心理の描写がなかなか面白い本です。

<印象に残った一文>
「でも人は変わるんだよ」

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空前のベストセラーから33年

1980年代に大学生だった彼女たちは、いま50代になった。
日本社会の“黄昏”を予見した空前のベストセラーから33年。
「豊かな時代」を過ごした彼女たちは今、何を思い、どう生きているのか?
懐かしく読ませてもらいました。
大学時代を思い出しました。

<印象に残った一文>
「身の丈にあった自分の生き方で、歩んでいくのよ。」

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もう一度あの場所へ

目次は次のとおりです。

第1章 それは突然やってきた
(ワインバーでの突然の激痛/救急車には乗りたくない! ほか)

第2章 キャスターになるまで
(極度の人見知りで甘えん坊/小学生でアナウンサーに憧れた ほか)

第3章 抗がん剤治療が始まる
(転移はなかった/痛みのあまり冷え汗が ほか)

第4章 一月四日の復帰を目指して
(すべてが闘病なんだね/復帰について公表される ほか)

もう一度あの場所へ。
がん闘病を公表したNHK BS1『国際報道2015』のキャスターが綴る、
涙と希望と勇気あふれる手記です。
著者には完治して欲しいです!

<印象に残った一文>
「悲観は感情の問題だけれど、楽観は意思の問題なのだから」

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恋人たちの旅の記録

なぜ、ふたりは引き離されなければいけなかったんだろう?
限られた時の中で精一杯自分たちの命を生きた恋人たちの旅の記録です。
なんとなく切なくほろ苦い書で、読んでいるうちに思わず青春時代に戻ってしまいました。

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サン=テグジュペリが伝えたかったこと

目次は次のとおりです。

1 「私のなかには、この王子さまのような子どもが住んでいる」
2 「むかし、いちどは子どもだった、おとなの人に」
3 「あの花のいうことなんか、きいてはいけなかったんだよ。することで品定めしなけりゃあ、いけなかったんだ」

4 「おとなって、ほんとにへんなものだなあ」
5 「人間たちのところにいたって、やっぱりさびしいさ」
6 「“飼いならす”って、それ、なんのことだい?」「よく忘れられてることだがね。“仲よくなる”っていうことさ」

7 「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」
8 「めんどうみたあいてには、いつまでも責任があるんだ」
9 「人間はみんな、ちがった目で星を見てるんだ。きみだけが、笑い上戸の星を見るわけさ」

10 「でも、王子さまが、じぶんの星に帰ったことは、よく知っています」
11 「王子さまがもどってきたと、ぼくに一刻も早く手紙をかいてください」

『星の王子さま』が子どものための物語ではない理由。
サン=テグジュペリは「子どものほうが正しい」と主張するばかりではなかった。
孤独とともに過ごした四十代が“どこか寂しげな王子さま”を生んだ。
星めぐりの放浪のなかで登場する「おとなたち」が示すもの。
サン=テグジュペリの分身でもあった「星の住人たち」。
サン=テグジュペリの死生観がこめられている“王子さまの謎の結末”。
元祖・内藤濯訳をもとに、
世界中で愛され続ける『星の王子さま』の魅力と深層に迫る書です。
星の王子さまの奥深さを感じる書です。

<印象に残った一文>
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。肝心なことは、めにみえないんんだよ。」

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作家・山口瞳氏の原風景

目次は次のとおりです。

第1章 渡世と処世
第2章 酒場のしきたり
第3章 女について

第4章 複眼の作法
第5章 「会社人間」人生案内
第6章 人脈と派閥について

第7章 趣味の価値
第8章 家庭について

昭和三十三年、失業中の山口瞳氏は、
寿屋(現・サントリー)に入社し、
宣伝部でコピーライター・PR誌「洋酒天国」編集者として多忙な日々を過ごす。
そして三十七年、著者が新卒社員として寿屋に入社すると、
直属の上司は、「宣伝技術課係長・山口瞳」だった。
サラリーマンとしてマジメに勤務しつつ、
「江分利満氏の優雅な生活」で直木賞を受賞した山口瞳氏は、
会社員として、社会人として、男として、人間として、
そして作家として、どう生き、どう身を処したのか?
『「洋酒天国」とその時代』で第二十四回織田作之助賞を受賞した著者が活き活きと描く、
作家・山口瞳氏の原風景です。
情景が目に浮かんでくる書です。

<印象に残った一文>
「山口はトランキライザー(精神安定剤)を切らすことがなかった。」

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